【MotoGP第1戦カタールGP】Moto3クラスで鳥羽海渡選手が3位表彰台を獲得

2022年シーズンのMoto3に参戦する鳥羽海渡選手(KTM)が、開幕戦カタールGPで3位表彰台を獲得しました。鳥羽選手は、決勝レース後の会見の中で、クラス6シーズン目となる今季に向けたオフシーズンのトレーニングについて語りました。

Moto3クラス開幕戦で3位獲得、オフシーズンのトレーニングが実を結ぶ

 2022年3月6日にルサイル・インターナショナル・サーキットで決勝レースが開催されたMotoGP開幕戦カタールGPは、MotoGPクラスがシーズン唯一のナイトレースですが、Moto3クラスの決勝レースは現地時間15時スタートで、まだ明るい時間帯にレースが行なわれました。

2022年シーズンのMoto3クラスに参戦する鳥羽海渡選手(KTM/#27)
2022年シーズンのMoto3クラスに参戦する鳥羽海渡選手(KTM/#27)

 KTMを駆る鳥羽海渡選手は、開幕戦の決勝レースを4列目11番グリッドからスタートしました。レース序盤は佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)が1人抜け出して独走態勢に。2番手以下のライダーが連なって周回を重ねる展開です。そんな中、鳥羽選手は少しずつポジションを上げ、5周目を迎えるころには2番手を争うポジションに浮上しました。

 残り周回数が7周になったとき、トップを独走していた佐々木選手にトラブルが発生してリタイアを余儀なくされたことで、レースはさらに混戦となりました。2位を争っていた集団が優勝を争う集団となったのです。

 最終ラップに入った瞬間、それまで4番手をキープしていた鳥羽選手は1コーナーのブレーキングで3番手に浮上すると、そのままのポジションでチェッカーを受けました。鳥羽選手にとって、2019年の優勝以来となる、カタールGPでの表彰台獲得となったのです。また、昨年の第8戦ドイツGP以来のポディウムでした。

喜びを爆発させることは少ない鳥羽選手。会見でそれについて問われると「これが僕のキャラクターなんですよ」と少し笑って答える一幕もあった
喜びを爆発させることは少ない鳥羽選手。会見でそれについて問われると「これが僕のキャラクターなんですよ」と少し笑って答える一幕もあった

 決勝レース後のプレスカンファレンスで、鳥羽選手はレースを振り返り、次のようにコメントました。

「こうして開幕戦で表彰台を獲得してシーズンをスタートできて、うれしいです。過去には(2019年)ここで優勝もしましたし、このサーキットは僕が大好きなサーキットなんです。

 序盤は落ち着いて、1人ずつかわしていって、3番手に浮上しました。そのあとはプッシュしていました。佐々木選手が前を走っているのが見えましたが、彼はソフトタイヤを履いているとわかっていました。なので、落ち着いていこう、きっとペースが落ちてくるだろうから、と考えていました。タフなレースでしたよ。ストレートでは(ほかのライダーよりも)少しスピードがなくて、オーバーテイクするのにかなりハードブレーキングをしないといけなかったんです」

優勝したアンドレア・ミニョ選手(ホンダ/中央)、2位のセルジオ・ガルシア選手(ガスガス/左)、3位の鳥羽選手(KTM/右)
優勝したアンドレア・ミニョ選手(ホンダ/中央)、2位のセルジオ・ガルシア選手(ガスガス/左)、3位の鳥羽選手(KTM/右)

 そんな鳥羽選手に、Moto3クラス参戦6シーズン目となる今季のため、オフシーズンで新しい取り組みなどをしたのか、と聞くと、鳥羽選手は「イエス」と答えました。2022年シーズンに向け、バイクを走らせるトレーニングの時間をさらに増やすことにしたのだそうです。

「この冬、バイクでたくさんトレーニングすることが必要だと考えたんです。スペインに戻り、トレーニングをかなり懸命にやりました。2021年のサマーブレイクに、トレーニングのスポットを見つけたんですが、そこで毎日かなりトレーニングをしました。なので、この冬に取り組んだことについて、とても満足しています。とても良いトレーニングの時間だったと思います。そして、こうして良いシーズンのスタートを切ることができたんです」

 鳥羽選手は昨年の夏、スペインのムルシアにあるスクールを訪れ、そこでのトレーニングが自分に合っていると感じたそうです。このスクールは、今季のMoto2ライダーであり、2021年Moto3チャンピオンのペドロ・アコスタ選手を導いた人物、パコ・マルモル氏のスクールで、鳥羽選手はオフシーズンの間、今季に向けてそこでトレーニングを重ねてきました。

トップを独走しながらもタイヤのトラブルに見舞われた佐々木選手(左)。予選後、他ライダーのペナルティがあり、決勝レースをポールポジションからスタートした
トップを独走しながらもタイヤのトラブルに見舞われた佐々木選手(左)。予選後、他ライダーのペナルティがあり、決勝レースをポールポジションからスタートした

「開幕戦でこういうスタートが切れて、すごく嬉しいです。でも、この流れをシーズン後半まで落とさずに行くことが重要なので、このままキープしていきたいと思います」

 鳥羽選手にとって、オフシーズンの取り組みが実を結んだ開幕戦カタールGPとなりました。

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Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

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