全日本ロードレース2戦目は天気に翻弄されて大苦戦!レーシングライダー石塚健のレースレポート
全日本ロードレース選手権の第4戦がスポーツランド菅生で開催。ST1000クラスに参戦する石塚健選手が、自身のレースをレポートしてくれました。
今季2戦目となるレース
皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。
今回は、2022年6月4・5日に、宮城県にあるスポーツランドSUGOで開催された、全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦 スーパーバイクレース in SUGOのレポートを書かせていただきます。

シリーズは第4戦ですが、僕が参戦するST1000クラスは2戦目。
開幕戦の悔しさを晴らすべく挑んだ菅生ラウンドでしたが、結果は予選12位、決勝9位と、またしても悔しさの残るレースとなってしまいました。
今回のレースウィークは、5月におこなわれた公式テストから、約1か月の期間が空いたこともあり、テスト時と比べて気温、路面コンディション等が大きく変化した状態でのスタートとなりました。
しかも、金曜日のFP1はウエットコンディション、そしてFP2は不運にも濃い霧の出現により、走行自体がキャンセル。ほとんど練習することができないまま、翌日の予選を迎えます。
予選では、順調に周回を重ねてタイムを更新していきますが、トップ10圏内までが1分29秒台に入る激戦。そこに食い込むにはバイクのフィーリングが思わしくなく、セッティングを大きく変更して再びアタックし、最終ラップになんとかベストを更新し、29秒台に入れることができました。
しかし、予選後半での上位陣のタイムアップも著しく、惜しくも1分29秒965で、結果は12番手。
予選後はレースに向けてセッティングをアジャストし、ライダー側の問題点も確認した上で、翌日のウォームアップ走行、そして決勝レースに備えました。
諦めることなく食らいついた第2戦
決勝日のウォームアップ走行では、予選のタイムを超える1分29秒713で6番手。
迎えた決勝レースは、スタートして2周目に入るところで多重クラッシュが発生し、すぐに赤旗中断となってしまいます。その後、改めておこなわれた仕切り直しのレースは、周回数が18周から16周に変更されての再スタートとなりました。

再スタートとなったレースでは、順調なスタートをきったものの大きく順位を上げることができず、トップ10圏内をキープしながらの周回となります。
トップ争いグループが見える位置で走行し必死に前を追いましたが、追いつくまでのペースを作ることができず、我慢の展開に。最終的にはスタートから3つポジションを上げた、9位でフィニッシュとなりました。
今回の菅生ラウンドは特にホンダ勢が強く、どんなコンディションでも引け劣っていたことは明確でした。思った様なレースができず本当に悔しいですし、反省点や課題も沢山あるので、現状を受け止めて進化が必要です。
次戦の全日本ロードレース選手権は8月27、28日に開催されるオートポリスラウンド。後半戦からようやくBMWの新型、M1000RRで参戦できる予定です。
その前に、真夏の祭典鈴鹿8時間耐久ロードレースがおこなわれるので、まずは耐久レースを有意義なものにして、オートポリスラウンドから、しっかりと戦える位置に持って行けるよう準備をしていきます。
引き続き、応援よろしくお願いします。
画像提供:(c) TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の26歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在はその世界選手権である「MotoGP」を目指して日々、活動中。
2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2022年は、「全日本ロードレース選手権」のST1000クラスをメインに、「世界耐久選手権」、「FIM CEVREPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」にも参戦します。スポンサー募集中!応援よろしくお願いします。