スズキ「GSX-R」の歴史を追う

常識やぶりの軽量ボディと圧倒的な走りを実現した、ナナハンレプリカの元祖といえるモデルでもあり、その実力はライバル車の性能向上を促し、750ccクラス全体のレベルアップに貢献したほどとも言われています。

GSX-R750はその後もモデルチェンジを繰り返し、1992年にはエンジンが水冷化されます。しかし、1998年で国内仕様は販売が終了となり、以降は輸出専用モデルとなっています。

1986年には、GSX-R750と同デザインの「GSX-R1100」が発売されました。クラス初となるアルミフレームの採用で、197kgの超軽量ボディを実現しているほか、排気量1052ccの油冷4気筒エンジンは、130PSを誇ります。
ちなみに、GSX-R1100は当時の市販車で世界最速となる、265km/hのデーターを記録したモンスターマシンでもあります。また、それまでのリッターマシンの常識を覆すパワーと軽快な走りで、このクラスに高性能レプリカ化をもたらしたモデルなのです。
発売後もライバル車に対抗するために毎年のように改良をおこなっています。1989年にはフルモデルチェンジし、排気量を1127ccにアップさせました。このとき、新型のWクレードルフレームを採用したことで、出力が143PSまで向上しています。

その後はツアラー的な性能を強めていき、90年代後半まで販売されましたが、ハイスピード・ツアラーの「GSX-R1100W」が最終モデルとなり、1999年に登場した後継モデルの「ハヤブサ」にバトンタッチしました。

そして1987年には、シリーズ最小排気量モデルの「GSX-R250」が登場します。軽量で高剛性なボディと、新設計の4ストローク水冷マルチエンジンはパワフルなトルクを生み出すモデルです。

1989年にフルモデルチェンジがおこなわれたことで、車名が「GSX-R250R」へ変更されたほか、アルミツインチューブフレームやSCAIの装備で、レース性能と一般走行での扱いやすさを向上させています。しかし、レーサーレプリカブームの終焉とともに、1991年に生産終了しました。

その後の1992年には、海外仕様車としてGSX-R750の車体を共有し、排気量を小さくした「GSX-R600」が発売されます。翌年に一旦生産終了するものの、1997年に再び販売が開始され、北米から欧州へとマーケットの中心をチェンジしていきました。
1996年に発売されたGSX-R750と、ほぼ同様のフレームを搭載しており、正立式フロントフォークを採用していました。また、600ccながら106PSを発揮し、高性能を誇ったモデルです。

2001年には、新型GSX-R750をベースにした「GSX-R1000」が海外向けに販売を開始します。新設計のフレームを採用し、乾燥重量170kgに最高出力160PSをマーク。登場後の2年間にわたり、世界中のサーキットを席巻した最強スーパースポーツモデルでした。

2017年には、8年ぶりのフルモデルチェンジがおこなわれており、日本国内仕様として「GSX-R1000R ABS」が発売されています。
そして2018年には、GSX-Rシリーズの原付二種モデル、「GSX-R125」が登場しました。

レーシーなフルカウルに頑丈なスチール製フレーム、力強いDOHC水冷単気筒エンジンを搭載したGSX-R125は、クラス最強のパワーを誇る本格125ccスポーツモデルとして人気を集めています。なお、海外向けモデルには「GSX-R150」もラインナップされているようです。
このように、一口にGSX-Rと言っても、およそ30年にもわたる長い歴史の中で、さまざまな特徴を備えたモデルが販売されてきました。時代にあわせてモデルチェンジをおこないながら、現在まで販売されていることからも、GSX-Rシリーズの人気の高さが伺えます。
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1984年に登場した初代「GSX-R」は、バイクの高性能化の躍進に大きく貢献したモデルといえます。そのコンセプトはその後、登場するシリーズに受け継がれていきました。そんな高い基本性能をもったGSX-Rは、これからもファンから愛され続けていきそうです。



















