自転車で「ながらスマホ」は危険! 知っておきたい「片手運転禁止」と「積載超過」について
「ながらスマホ」で注意喚起されるようになった自転車の「片手運転」は危険であり禁止です。また、荷物がある場合は必ずカゴに入れるか荷台に固定しましょう。さらに気をつけたいのが、自転車の積載制限です。
片手運転はダメ、積載制限も気を付けて
自転車に乗車中の「ながらスマホ」、雨の日の「傘さし運転」が法令違反であることは多くの人に認知されるようになってきましたが、そもそも自転車は「片手運転禁止」です。

道路交通法第70条、第71条で片手運転が禁止されており、違反した場合は3カ月以下の懲役、または5万円以下の罰金になります。
「スマホは見てない」、「傘はさしていない」としても、何かを手に持って片手が塞がっている状態で自転車に乗り続けることは違反です。
しかし「乗っている間は絶対に手を離してはいけないのか?」、「右左折時に手信号を出すときはどうするんだ?」といった議論もありますが、操作に支障をきたすような片手運転は危険です。
スマホや傘に限った話ではなく、大きな荷物を抱えていたり、買物袋を片手に持ちながらの運転も同様です。自転車で荷物を運ぶ際は、必ずカゴに入れるか荷台に固定し、両手で自転車を操作できる状態にしておかなければいけません。
また、ここで気をつけたいのが、自転車に載せる荷物の大きさや重さにも制限があるという事です。
東京都の場合、積載物の重量は前後合わせて最大30kgまでです。また、自転車のカゴ、荷台といった積載装置には性能的に積める重量の上限が決まっており、それ以上は故障の原因になるので注意が必要です。
自転車の積載装置の重量制限については「クラス」で表現され、自転車のどこかに必ず記載されています。例えば「クラス18」と記されている場合は最大で18kgまで、「クラス25」は最大25kgまでになります。

また、荷物の長さは積載装置の前後から30cmを超えないこと、荷物の幅は積載装置の左右から15cmを超えないこと、そして高さは荷物を積んだ状態で2mを超えないことと定められています。
なお、自転車の積載規定については各都道府県が定める道路交通法施行細則によって異なる場合があるので、住んでいる都道府県の条例をチェックしておくと良いでしょう。
ただ、制限を守ればそれで良いという事ではありません。道路の状態や自転車の性能、自分の体力などによっては安全に走行できない場合もあります。くれぐれも油断しないよう、気をつけたいものです。