異常な暑さでも自転車に乗るしかない!? 酷暑対策として備えておきたいアイテム5選

年々異常とも言える暑さが日本列島を襲っています。そんな環境ではなるべく外出は避けたいところですが、それでも、どうしても自転車に乗らなければならない場面もあるでしょう。そんな時に用意しておきたい暑さ対策アイテムを紹介します。

ひとまず用意しておきたい、最低限のアイテム

 全国各地に熱中症警戒アラートが出されるなど、異常とも思えるような暑さに見舞われる日本列島。平常時の人間の身体は体温が上がっても、汗が蒸発するときの気化熱や、皮膚の血管を拡張させて血流を増やすなど体の内側にこもった熱を外へ放出するようにできていますが、あまりの暑さや急激な運動を行なうことで体温の上昇と調整機能のバランスが崩れると、どんどん身体に熱が溜まり、熱中症になってしまいます。

異常な暑さでも自転車に乗るしかない……そんな時に備えておきたいアイテムとは
異常な暑さでも自転車に乗るしかない……そんな時に備えておきたいアイテムとは

 熱中症になってしまうと、めまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状が引き起こされ、最悪の場合は命の危険もあります。気象庁も、外出はなるべく避けて運動を行なわないよう呼びかけるほどです。

 とは言え、日々の生活の中で外出しないわけにもいかず、自転車に乗る日もあるでしょう。自転車に乗ることは立派な運動です。座ってペダルを漕ぐので実際よりもつらさを感じませんが、同じ時間を歩くよりも自転車の方がカロリー消費は高くなります。

 極端に暑い日は自転車に乗ることも避けるべきですが、どうしても乗らなければならない時に、あると便利なアイテムを5つ紹介します。

 まずは「タオル」です。汗を拭くのはもちろんですが、水に濡らしたタオルを首に巻くだけでもだいぶ暑さを軽減できます。炎天下で長時間過ごすには流石に濡れタオルではすぐにぬるくなってしまって心もとないですが、通勤や通学、お買い物など、短い時間の自転車移動であれば、走行中の風の力も借りて涼しさを感じることができるので、玄関を出る前にタオルをサッと濡らして首に巻いて出発することをオススメします。最近では給水ポリマーなどを利用した「冷却スカーフ」などもあるので、そちらもオススメです。

 次に、直射日光を直接受けないための「通気性の良い長袖シャツ」です。夏は半袖を着ることが多いと思いますが、陽射しを肌で感じない長袖の方が、涼しく感じることもあります。

 いくら通気性が良くても長袖は暑苦しい、ということであれば、自転車に乗る間だけでも「アームカバー」を装着してみるのはいかがでしょう。最近は冷感タイプのアームカバーも販売されており、露出部分を減らすことは日焼け対策にもなります。急激な日焼けは体への直接的なダメージになるので、できるだけ避けた方が賢明です。

 そして「ヘルメット」は暑さ対策、と言うより日よけにも有効です。直射日光を頭や首筋に受け続けると判断力や運動機能が低下するという研究報告もあります。熱中症にならないレベルでも、自転車の運転に悪影響を与える可能性があるので、頭に直射日光が当たることは極力避けるべきです。

 また、髪の毛に覆われている頭皮も日焼けします。帽子でも日よけ対策になりますが、自転車に乗る際はヘルメットの着用が努力義務になっているので、この機会にヘルメットの着用を習慣にしても良いでしょう。

 合わせて用意したいのが「サングラス」です。厳密には異なりますが、目も強烈な紫外線を浴びると日焼けし、痛みや充血などの症状が出る場合があります。スキーやスノーボードをする人には「雪目」と言えば分かりやすいかもしれません。ヘルメットとサングラスが一体化している便利なアイテムもありますので、紫外線対策には目のケアも忘れずに。

 最後は言わずもがなの「飲み物」です。失った水分の補給としても、火照った身体をクールダウンさせるためにも重要な役割を果たします。同時に塩分の補給も重要です。水分だけを大量に接取すると、血液中の塩分・ミネラルの濃度が低くなり、逆に熱中症を発症したり悪化させる可能性があります。暑い日は水分と塩分をバランスよく摂るようにしましょう。

 気象庁と環境省が連携して暑さ指数を元に発表する熱中症警戒アラートですが、2024年からは、さらに強い警戒を呼び掛ける「熱中症特別警戒アラート」が新設される予定です。

「今年は去年より暑い」と、毎年言われて(言って)いるように、来年の夏は今年よりも暑くなるかもしれません。この夏も、これからの夏も、自転車に乗る際はしっかりとした暑さ対策を心がけたいところです。

【画像】酷暑の中で走る自転車を見る(5枚)

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