狙いはEVネイティブ! サイクルショーで脚光浴びたBMW「CE 02」開発責任者とリスボンを走って聞いた!!
航続距離は十分と胸を張る開発責任者
各国から集まったジャーナリストらが、グループに分かれておこなわれたテストライドは、BMW Motorradのスタッフらとともにリスボンの街から出ることなく60kmほどの走行距離でした。
カタログスペック(WMTCに準拠)では、満充電による航続距離は95kmで、筆者の車両ではバッテリー残量21%、残り18kmの走行ができると、メーターおよびBluetooth接続したスマートフォンのアプリが表示していたことも報告いておきましょう。

そして嬉しいことに、我々のグループには「CE 02」開発責任者のアンドレアス・ウィンマー氏が同行し、一緒にライディングを楽しみました。もちろん、アレコレと質問攻めするのは言うまでもありません。
まず、「ガソリンエンジンを積むバイクに対し、航続距離が短いのではないか?」という意地悪なクエスチョンをぶつけます。でもこれ、一番聞きたいですよね。
「EVユーザーの使い方を独自に調査し、十分であると判断しました。1日に走る平均走行距離はおよそ10kmにしか過ぎないのです」と、ウィンマー氏は教えてくれます。
ユーザーからのフィードバックで得た確信!
BMWは四輪EVの技術をモーターサイクルにも用いて、いち早くEV二輪車を市販化してきました。欧州にて2014年に「Cエボリューション」を発売し、バッテリー容量を拡大したモデルを2017年に日本市場に導入。初代は100km程度だった航続距離を160kmまで延長し、スペインやイタリア、そして日本でも警視庁の白バイとして採用されるなど実績を積んできました。
2022年にはその後継となる「CE 04」をリリース。BMWのEVシリーズは、今回の「CE 02」と合わせ、2本立てのラインナップとしています。

ウィンマー氏が言うわずか10kmという値は、そもそも電動バイクで長距離を走ることを、今のところユーザーは求めていないことを示しているのではないでしょうか。ガソリンエンジン車に変わるものではなく、違う乗り物としてEVが選ばれているのだと思います。
EVバイクはいったん長い航続距離を求めない!?
カワサキもまた初のピュア電動モーターサイクルとして『Ninja e-1』を発売しましたが、これもまた1回の充電で走行できる距離が55km(ROADモード60km/h定地走行値、1名乗車時)と短く、既存のガソリンエンジン車とは比較しないというメーカーの意思表示が感じられました。ウィンマー氏はこう続けます。
「若者をターゲットにした新しい電動モビリティ、“eパルクーラー”です」
パルクールはフランス発祥の移動術、トレーニングメソッドで、跳んだり宙返りしたりアクロバティックにストリートや公園、森林などを移動する新エクストリームスポーツとして注目を集めています。
都市の移動を楽しむEV二輪車として「CE 02」は開発され、そのデザインはスケートボードやサーフィン、BMXなどからインスパイアされたものです。

ドイツ・ベルリンにて2023年7月におこなわれた「Pure&Crafted」(ピュア&クラフテッド)にてワールドプレミアとして発表されたときもまた、スケートボードやBMXのチームがトリックを披露しつつ、「CE02」がそれに混ざり、その世界観をアピールしました。














