狙いはEVネイティブ! サイクルショーで脚光浴びたBMW「CE 02」開発責任者とリスボンを走って聞いた!!

ガソリンタンクはなく、ぽっかり開いた空間から向こう側が見える。既存のバイクとは明らかに違う異彩を放つ1台が、大阪&東京で開かされたモーターサイクルショーのBMW Motorradブースで展示されました。ポルトガル・リスボンにて開かれたインターナショナル・メディア試乗会で開発責任者とテストライドしたバイクジャーナリストの青木タカオさんが、その正体について解説いたしましょう。

電動市販車ではまだ少数派の軽二輪扱い

 大阪と東京で開催されたモーターサイクルショーで、注目を集めた電動バイクがBMWの「CE 02」です。スタイリッシュな見た目もさることながら、EV二輪車ではまだ少数派の軽二輪登録となることで、バイクファンらから関心が寄せられました。

2人乗りはもちろん、高速道路にも乗ることができる電動軽二輪「CE 02」
2人乗りはもちろん、高速道路にも乗ることができる電動軽二輪「CE 02」

 電動の場合は定格出力にて該当クラス/免許区分が決まり、6kW(8PS)の「CE 02」はガソリン車の排気量でいうと、125cc超250cc以下に相当します。

■電動バイクの免許区分(定格出力)
原付一種/原動機付自転車免許:0.6kW以下
原付二種/小型限定普通二輪免許(AT限定含む):1.0kW以下
軽二輪/普通二輪免許(AT限定も含む):1.0kW超~20kW以下
※大型二輪免許(AT限定も含む):20kW超

 2人乗りはもちろん、高速道路にも乗れます。電動バイクはもはや珍しくありませんが、市販化されているものの多くは、原付二種までのコミューターモデル。デリバリーや通勤など移動の足として想定されているものが多く、「CE 02」は見た目からもわかるとおりホビーユース向けで、まだ珍しいのが現状です。

強いカジュアル感覚

 ちなみに最高出力は11kW(15PS)で、日本市場には4月26日に発売予定。メーカー希望小売価格は125万円~と発表されたばかりですが、じつは筆者(青木タカオ)はポルトガル・リスボンにて開かれたジャーナリスト向け試乗会にて、一足先に乗ってきました。

前後14インチの足まわりを持つ車体は、グリップ位置が高く上げられたハンドルのおかげで、ライディングポジションはゆったりとしている
前後14インチの足まわりを持つ車体は、グリップ位置が高く上げられたハンドルのおかげで、ライディングポジションはゆったりとしている

 前後14インチの足まわりを持つ車体は、小型コミューターとフルサイズ車の中間的な大きさで、またがると街乗りに丁度良いと感じるサイズ感。750mmと低いシート高で足つき性に優れることに加え、車体重量は132kgしかなく、取り回しに苦労することはありません。乗り手の体格を問わず、気負わず乗れる印象です。

 グリップ位置が高く上げられたハンドルのおかげで、ライディングポジションはゆったりとしています。シートの座面が真っ平らなので、着座位置も自在に調整でき、ライポジの自由度がとても高いことも付け加えておきます。

力強いダッシュでキビキビ走る

 走り出すと、加速が鋭くストップ&ゴーを繰り返す市街地走行が得意であることがすぐにわかりました。最大トルク55Nmというスペックは、600ccクラスのスポーツバイクに匹敵するもので、電動の特性上から0-1000rpmと早い段階で発揮。つまり、停止からのスタートダッシュで、トルクはピークに達するのです。

スリッピーな路面でも、電子制御によるトラクションコントロールが介入し、発進時から強力なトルクを発揮する
スリッピーな路面でも、電子制御によるトラクションコントロールが介入し、発進時から強力なトルクを発揮する

 欧州の旧市街地には石畳が残り、とてもすべりやすい。リスボンも例外ではありません。デコボコ道から受ける衝撃は大きく、そこへきて路面電車の線路も敷かれていて二輪車で走るにはかなり厄介です。

 そんなスリッピーな路面で、発進時から強力なトルクを発揮する電動二輪車。駆動輪の空転を懸念し、乗り始めはスロットル操作に気を使いましたが、心配無用でした。

 ガバ開けし、全開ダッシュも許容してくれます。電子制御によるトラクションコントロールが介入し、0→50km/hに3秒で到達する加速性能を発揮。神経質にならずとも150mmのワイドタイヤが路面に食いつくから舌を巻くばかりです。

【画像】BMW Motorradの電動軽二輪モデル「CE 02」を画像で見る(15枚)

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