純血の競技マシン!三菱「ランサーエボリューションII」とは
名機と称されるエンジンを搭載
ランサーエボリューションIIに搭載されたエンジンは、のちに名機と称されることになる「4G63型」です。直列4気筒2リッターターボであり、最後出力は260psに達しました。

ランサーエボリューションIでの問題点を徹底的に洗い直し、サスペンションはメンバーごと新設計、ロアアームは鍛造化しています。リアには機械式のLSDが採用されました。
興味深いのは、タイヤサイズの進化が195/55R15から205/60R15にとどまったことです。オンロードで戦うのであれば、15インチではなく16インチ以上に拡大するのが理想です。拡大によって大径ブレーキを組み込むことが可能になります。サーキットなどでは制動力の不足を指摘されていたのにインチアップはされませんでした。
冒頭で触れたようにランサーエボリューションIIはグラベルでの勝利を目指していたのです。路面のミューが低いグラベルではブレーキへの負担は少なく、ですから15インチでも不足を感じないのです。

そう、つまりそこまで割り切って開発した点がランサーエボリューションIIの凄みのひとつです。グラベルで勝つためだけに生を受けたのがランサーエボリューションIIなのです。純血の競技マシンと呼んでもいいかもしれませんね。
◾️三菱「ランサーエボリューションII」
<エンジン>
形式:4G63
種類:直列4気筒DOHC16バルブICターボ
使用燃料:無鉛ガソリン
総排気量(cc):1997
圧縮比:8.5
最高出力(ps/r.p.m):260ps(191kW)/6000
最大トルク(kg-m/r.p.m):31.5 (308.9N・m)/3000
燃料供給装置:ECIマルチ(電子制御燃料噴射)
燃料タンク容量(リットル):50
<寸法・定員>
全長(mm):4310
全幅(mm):1695
全高(mm):1420
ホイールベース(mm):2510
乗車定員(名):5
Writer: 木下隆之
1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。














