ライダーを守る最後の要! 首都高が導入する転落防止構造とは?
首都高速道路は、2018年のライダー転落事故の発生を受けてライダー転落防止への対策を検討するとともに、順次対策を行ってきました。どのような施策が取られているのでしょうか。
設置箇所が増えているライダー転落防止構造
首都高速道路は、2018年のライダー転落事故の発生を受けてライダー転落防止への対策を検討するとともに、順次対策を行ってきました。

首都高では2018年以前よりライダーの転落事故がおきていますが、主な発生箇所は出口やジャンクションなどに見られる首都高ならではの急カーブ区間で、曲がりきれずに転倒、側壁(壁高欄)を乗り越えてしまうことで落下してしまうというものです。
首都高は、これらを踏まえ、二輪車の死傷事故が発生した急カーブ区間でフェンス等を設置するほか、すべり止め、段差を無くす効果のあるカラー舗装などを施すなどして対策を行っています。

ライダー転落防止への対策について、首都高の担当者は次のように話します。
「当初、過去の転落箇所や危険箇所を洗い出し、遮音壁・フェンスが設置されていない箇所にはフェンス等で緊急的に転落防止を図りました。その後、耐久性・材質等を検討した上で「ライダー転落防止構造」を策定し、設置を行っております。

現在のライダー転落防止構造の設置は2019年度から開始されており、現在4箇所で設置済みです。また、転落防止対策自体の設置は11箇所で対応済みです」。
新素材の採用で安全性と景観性を向上
また、首都高は2018年より太陽工業株式会社と共同開発した「ECTFE膜材落下防止柵」(くもり度が1%と低いECTFE(エチレンとクロロトリフロロエチレンの共重合体)膜材を使用した、道路側面の落下防止柵)を2020年に浜崎橋ジャンクションや江戸橋ジャンクションに設置し検証を進めてきました。※くもり度1%:ヘイズと呼ばれるくもり度で、透過する全光線のうち、平行光成分を除いた拡散光成分の割合。ヘイズは、プラスチック試料を通して2.5度以上散乱された光の入射光との割合として測定されます。

同膜材は、通常使用されているETFE膜材に比べ、透明度が高く景観性に優れているほか、透視ひずみが少ないため、運転手の視界に違和感を及ぼすことがないのが特徴です。
加えて、加撃体重量130kgにも耐えられるほか、飛び石などを受けても割れないため、落下防止柵には最適な素材となっています。











