125cc以下のバイクのみ利用可能な保険!? ファミリーバイク特約とは
バイクを購入するにあたって、任意保険の選択肢の多さは悩みどころのひとつですが、中でもよく耳にするのが、「ファミリーバイク特約」というもの。これは、いったいどのような内容の保険なのでしょうか。
任意保険のひとつ「ファミリーバイク特約」ってなに?
バイクを購入するにあたってバイクの選択と同時に多くの人が悩みがちな、任意保険の選択。保障の内容だけでなく、予算に合わせたプランを選ぶ必要があることから、頭を抱えている人も少なくないでしょう。
数多くある選択肢の中には、125cc以下のバイクに乗る人に向けた「ファミリーバイク特約」というものが存在しますが、これはどのような内容の保険なのでしょうか。

ファミリーバイク特約とは自動車保険に付帯させることができるバイク用の保険で、125cc以下が対象となっています。
付帯させることでクルマの保険と同等の保障が受けられるだけでなく、自動車保険に記名されている被保険者が保障の対象となることはもちろん、被保険者の配偶者や同居の家族、別居中の未婚の子どもまで保障の対象となることが大きな特徴です。
さらに年齢制限がないため、前述したような家族で必要な運転免許を所有している人であれば、保障の対象。ファミリーバイク特約には等級制度もないため、保険料は常に一定というのも魅力のひとつとなっています。
また、バイクの保険に単体で入るよりも圧倒的に安いため、利用者が多くとても便利な保険という訳。他にもいくつかのメリットが存在します。

まず、自動車保険の被保険者が所有するバイクだけでなく、同居する家族名義のバイクで事故を起こした場合でも保障の対象となることが挙げられます。
また、知人のバイクやレンタルなどの借りたバイクに乗っていて事故を起こした場合でも、運転者がファミリーバイク特約の対象者であれば保障されることも大きなメリット。
さらに加入も非常に簡単で、今契約をしている自動車保険へ後から付帯したい場合でも、保険会社へ車検証などバイクの情報を提示する必要はありません。
このように多くのメリットがあるファミリーバイク特約ですが、デメリットも存在します。
まずひとつ目のデメリットは、ファミリーバイク特約は自動車保険に付帯するものであるため、単体では加入できないという点。クルマを所有していないなどの理由で自動車保険に加入していないと、ファミリーバイク特約を利用することはできません。
そしてふたつ目のデメリットは、ファミリーバイク特約に加入していたとしても、別居していた未婚の子どもが結婚してしまうと、その子どもは保険対象外となる点です。
たとえば、別居している親が加入しているため自身では保険に加入しておらず、その状態で自身が結婚してしまうと保障の対象外となってしまうというわけです。

また、別居している子どもが原付を所有していると知らず、ファミリーバイク特約を解約してしまうというケースも少なくありません。
これにともなって、別居していることからバイクの所有状況や保険への加入の有無の確認を怠ってしまい、無保険状態で運転してしまう事例もあります。そのため、家族が加入している自動車保険のファミリーバイク特約を頼りにしてバイクに乗っている人は、保険の加入状況を定期的に確認するようにしましょう。
なお、ファミリーバイク特約でもっとも誤解されやすいのが、ロードサービスの付帯について。
ロードサービスは自動車保険には付帯されていたとしても、ファミリーバイク特約は対象外となっていることがほとんどです。そのため原付で事故を起こしてしまった場合に、ファミリーバイク特約の保障ではロードサービスを呼ぶことができなかったり、有料となってしまうこともあるので注意してください。









