若手育成向けレーサーマシンも続々登場! 日本とヨーロッパの若手育成環境の違いとは レーシングライダー大久保光のEICMAレポート
EICMAで見るヨーロッパと日本のライダー育成の違い
続きましては、BeOnというスペインのバイクメーカー。主にMoto4(日本でいうS8になるカテゴリー)からPre moto3の専用マシンの設計、開発、販売を行っている会社です。
スペインの方では若いうちからこのmoto4を使って実際にロードコースでレースをするみたいで、10歳にも満たないキッズライダーが一生懸命走っている姿を度々見かけます。
このmoto4の前には同じくスペインのバイクメーカーのMIR製レーサーマシンのワンメークレースが、スペイン各地のカートコースで行われているとの事。こちらに関しましてはタイミングが合えば一度取材してみたいと思っています。
話を戻しますが、今回展示されていたバイクはPre moto3で使用されている250ccのマシンと、新たにmoto3 cupで使用される新しいマシンが展示されていました。
このmoto3 CupはESBKと併催される新しいカテゴリらしく、見た目はPre moto3のようですがエンジンがなんと450ccのものが搭載されているハイパワーマシンとのことです。

このメーカーのエンジンは基本的にヤマハのモトクロスバイク、「YZ250F」と「YZ450F」のものが使用されているとのことで、エンジンの耐久性は間違いないと思います。
モトクロッサーエンジンが搭載されたカテゴリとして、日本の中で記憶にあるのがGP monoというカテゴリ。こちらも当時の市販レーサー、ホンダ「RS125」の車体にモトクロッサーエンジンを搭載したレーサーマシンが製作され、全日本ロードレース選手権の1カテゴリとして開催されていました。
他にも、モリワキなどがオリジナルの車体を製作し、参戦していた記憶もあります。
今回公開された新しい450ccエンジンが搭載されたマシンを見ると意外とコンパクトな車格となっており、体が小さいライダーでも乗りやすそうな雰囲気があります。
また車体の設計もしっかりとしているようでエンジンパワーをキチンと受け止めてくれそうな印象でした。
個人的にはこのマシンをロードコースではなく、桶川スポーツランドのようなミニバイクコースで走らせてみたいなぁなんて思ったりします(笑)

ちなみに香川県に拠点を置く全日本チームのTEC2が、12インチのミニバイクの車体にモトクロッサーの450ccエンジンを搭載したマシンを製作中とのことで、うまくいけば今年の冬には乗れるとのこと。そちらも、個人的に楽しみなマシンだったりします。
ヨーロッパではこのようにローカルレースで様々なレーサーカテゴリーのレースがあるのが現状。正直、マシンの金額を見ると、とても簡単に手を出せるものではありませんが、それでもこのような環境があるのは改めて羨ましいと今回EICMAで若手育成カテゴリのマシンを見て思いました。
私は今ヨーロッパを拠点に活動しており、稀にではありますがヨーロッパ人ライダーの若手育成コーチとして呼ばれることもあります。
そのような経験を日本にどうにかして伝えられたらと思うと同時に、今自分にできることを少しずつできればと日々考えています。
次回は再び市販車をメインに、EICMAに登場したバイクをご紹介できればと思います。
個人的にエイクマで気になったバイク🇮🇹 pic.twitter.com/Qdb2ToAGJ0
— Hikari Okubo 大久保 光 (@hikari_No78) November 9, 2024















