ドゥカティ新型「ムルティストラーダV4 S」初試乗!! 万能ツアラーが足つき向上デバイス投入でさらに快適!

オフロードも本気で走れる万能ツアラー

 試乗日は生憎の雨……だったのですが、かえって新型の実力が際立ちました。新たに追加された「ウェット」モードに切り替えると出力特性が穏やかになり、コーナリングABSやトラクションコントロールも最適化されます。なんとサスペンションもウェット路面用に自動調整されます。

オフロード仕様に乗り換えてダートセクションへ。生憎の雨だったが、新たに追加された「ウェット」モードや、「エンデューロ」モードなど新型の実力を感じることができた
オフロード仕様に乗り換えてダートセクションへ。生憎の雨だったが、新たに追加された「ウェット」モードや、「エンデューロ」モードなど新型の実力を感じることができた

 とりわけ印象的だったのが、前後連動ブレーキです。新型ではリアブレーキ操作だけでも十分な制動力を得られ、フロントをかけづらい下りのワインディングでも安定した走行が可能でした。もちろん、これらのサポート機能は任意でオフにもできるため、自分で積極的に操りたい人を退屈させることもありません。

 ダートセクションでは、オプションのクロススポークホイールにデュアルパーパスタイヤを装備したオフロード仕様に乗り換えました。

「エンデューロ」モードに切り替えるとエンジン出力は115psに制限され、出力特性もマイルドに。電子制御サスペンションは悪路向けにプリロードを上げつつ、ストローク量を確保。リア側ABSは解除され、トラクションコントロールの介入も最小限に抑えられます。これによりオフロードバイクに早変わり。

 車体左右にアルミ製ボックスを装着した状態でも、走行への影響はほとんど感じず、その気になれば後輪を軽く流しながらコーナーを立ち上がる、アドベンチャーらしい走りも楽しめてしまいます。

 多少のガレ場でもどんどん行けてしまうので、逆に試乗する側としては冷や汗ものですが、この美しくラグジュアリーなマシンをオフロードで本格的に走らせようというドゥカティの強い意志が感じられました。

 従来の優れたパフォーマンスに磨きをかけ、より扱いやすく、安全で快適な万能ツアラーへとまた一段ステージを高めた新型「ムルティストラーダV4S」は、このカテゴリーを支えるトップランナーの1台であることは確かでしょう。

※ ※ ※

 新型となったドゥカティ「ムルティストラーダV4」シリーズの価格(消費税10%込み)は、ベースモデルの「V4」が279万8000円、セミアクティブサスペンションや自動車高低下機能を備える「V4 S」は337万7000円です。

【画像】ドゥカティ新型「Multistrada V4 S」(2025年モデル)の画像を見る(23枚)

画像ギャラリー

Writer: 佐川健太郎(ケニー佐川)

1963年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、広告・SP関連会社を経て独立。雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。海外試乗やメーカーやディーラーのアドバイザーとしても活動中。(株)モト・マニアックス代表。日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

1 2

編集部からのおすすめ

水上バイクの免許は1日半で取得できる!? 初めて水面を走ってみた|葉月美優のSea-Dooエンジョイライフ 免許取得編【PR】

水上バイクの免許は1日半で取得できる!? 初めて水面を走ってみた|葉月美優のSea-Dooエンジョイライフ 免許取得編【PR】

最新記事