「丸い柱」に激怒した本田宗一郎、その理由とは? まだ間に合うホンダ青山ビル建築ツアーで見えた拘り
「丸い柱」に激怒した本田宗一郎、その理由とは?
ホンダが開催するツアーは、八重洲ビルの建築ツアーも担当した建築史家の倉方俊輔先生とともにまわるもので、同ビルに込められた拘りや思想などが丁寧に解説されます。

同ツアーでは、まず地下3階に案内されますが、そこには5m以上はあるであろう巨大なカナダ産ヒバを使用した樽が2つ鎮座。実はこのヒバ樽にはそれぞれ35トン、合計70トンもの水、通称“宗一郎の水”が貯蓄されており、ウェルカムプラザで無料で飲むことができるほか、ビル内で使用されている水はすべてこの樽のものが使用されているといいます。
「みんなに美味しい水を飲んでほしい」という本田宗一郎氏の想いが巨大な“ヒバ樽”に込められていました。

その後ツアーでは、ビルが建てられた40年前から設けられている従業員数を超える1万人分以上の緊急災害用の食料と防災グッズが収められた備蓄庫、フロアに1本の柱しかない広々とした執務室、上部への延焼とガラスの落下を防ぎ歩行者の安全を確保するバルコニーへと移動。
フロアに3箇所設けられた非常階段や、1986年にチャールズ皇太子とダイアナ妃も訪れた応接室、通訳ブースやプロジェクター、海外との中継も可能な会議室なども見ることができました。
また、倉方俊輔先生の解説によるとビル完成直前、丸い形状だった応接室前の柱を見た本田宗一郎氏は、「丸柱とはなんだ!! 丸い柱は神社や神殿、銀行など権威の象徴のようで気に入らない。俺は権威が大嫌いなんだ」と激怒したとのことで、削ぎ落とすことで小判型に変更。
同様にウェルカムプラザの入口の2本の柱もよく見ると小判型となっていますが、この柱たちにはそんな本田宗一郎氏の想いが込められているのです。
なお、青山ビルの建築ツアーの応募期間は2月9日(日)まで。ホンダの哲学や建築物に興味のあるかたならはきっと楽しめるツアーのため申し込みをオススメします。




















