燃料は現地調達で!? バイクのキャンプツーリングで軽量コンパクトな「ウッドストーブ」を試してみた
キャンプ道具のマストアイテムのひとつに「火を起こせるもの」があります。焚き火やガスストーブ、アルコールストーブなど様々なストーブが存在しますが、二次燃焼機能を持つウッドストーブは軽量コンパクトで、バイクでのキャンプに最適ではないでしょうか。
気持ち良いほど燃える! それがまた楽しい
コロナ禍におけるキャンプブームのおかげで、近年ではコンパクトで機能性の高い焚き火台が多数あり、クルマに比べて持ち運べる荷物の量に制限があるバイクでのキャンプツーリングではありがたい限りです。

お気に入りの焚き火台で料理ほか全てを賄うのも良いですが、やはり手軽に火力を調節できるストーブも欲しいところ。一般的なOD缶、CB缶などのストーブやアルコールストーブなども人気が高いのですが、木の枝などを燃焼させるウッドストーブも捨てがたい魅力があります。なにしろコンパクトで、燃料がその辺に落ちている小枝など、現地調達できる手軽さが良いのです。
そんなウッドストーブが効率よく燃焼できる最大のポイントは「二次燃焼」です。薪や、ウッドストーブで言う小枝や枯葉が可燃ガスにより燃焼するのが「一次燃焼」で、酸素不足で不完全燃焼となった煙に含まれる可燃成分をも燃やし切るのが「二次燃焼」です。そのため高温の空気を送ることが必要で、本体に設けられている穴などがその役割を果たします。
穴は下部にある一次空気口と上部にある二次空気口があります。下部の空気口から送り込まれる空気により一次燃焼が起こり、そこで加熱された燃焼性のあるガスが上部の穴から出てきた時に再び燃焼(=二次燃焼)が起こります。
これによって一次燃焼で発生する煙が減少し、効率的な燃焼で強い火力を引き起こすのが特徴です。いわゆる「ロケットストーブ」や「薪ストーブ」も、基本的に同じ原理を利用しています。

コンパクトなウッドストーブはわずかな量の小枝などで燃焼させることができますが、燃焼効率が良いだけにすぐに燃え切ってしまいます。したがって頻繁に小枝などを足していく必要がありますが、お湯を沸かすくらいなら余裕です。
以前、試しに100円均一ショップで購入した材料で自作したこともありましたが、十分性能を発揮してくれました。
専用の市販品は分解してコンパクトに収納できるなどのメリットがあります。ひとつ持っておくと、災害時にも役立つのではないでしょうか。