「時間を楽しむ味わい」が魅力!! 長い歴史を感じながら走るベネリ「インペリアーレ400」は現代の「生きたクラシック」 ~高梨はづきのきおくきろく。~

毎月「8」がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』です。今回は、イタリアの老舗バイクブランド「Benelli(ベネリ)」の「IMPERIALE(インペリアーレ)400」についてお届けします。

まるで自分の鼓動とシンクロしてるみたい

 皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです! 本日の「きおくきろく。」は、イタリアの老舗ブランド「Benelli(ベネリ)」から「IMPERIALE 400(インペリアーレ400)」をお届けしていくよ。

Benelli「IMPERIALE400」と筆者(高梨はづき)
Benelli「IMPERIALE400」と筆者(高梨はづき)

 ベネリは1911年にイタリアのペーザロで誕生し、なんと100年以上もの長い歴史の中で、戦前も戦後も「走る歓び」を作り続けてきたブランドなんだ。

 そのベネリが生み出した「インペリアーレ400」は、1950年代初期に登場した「MotoBi Imperiale」というモデルを現代に蘇らせたクラシックネオレトロ。過去と現在がひとつの線でつながったような、どこか懐かしくて温かい空気をまとっているね。

 さて、最初に目を引くのは、そのクラシカルな造形美。燃料タンクのサイドにはチェック柄のニーグリップパッドが施され、落ち着いた中に遊び心を感じる。

 二分割されたスプリットシート、ぷっくりとした金属フェンダー、ワイヤースポークホイールのきらめき、キャブトンスタイルのマフラーのフォルム、どこを切り取っても「昔ながらの美しさ」がある。

 いまの時代、空冷単気筒のレトロスタイルって本当に少なくなってきたよね。

 でもこういう「時間を感じる」デザインに心を奪われる人は、わたしを含めて確実にいる。見た目はレトロ、走りは今という「いいとこ取り」をしているのがベネリ流。ベネリはその想いをちゃんと形にしてくれた。だからこそ、いつまでも残っていて欲しいなって、心から思うんだ。

 シート高は780mmで足つきは良好。身長158cmのわたしでも安心してまたがれる高さ。

 ステップは少し前気味で、ほんのりクルーザーライクかな。

 ただ、わたしの足のサイズ(23.5cm)だとギアダウンのときに足先がスカッとすることがあって、かかとを軸にして足先だけ動かすのはちょっと難しかった。

 でもそれも含めて「付き合う楽しさ」がある。男性の足の大きさなら気にならないかもしれないね。

シート高780mmの「IMPERIALE400」にまたがると、身長158cmの筆者(高梨はづき)でも両足のつま先が地面に届いく
シート高780mmの「IMPERIALE400」にまたがると、身長158cmの筆者(高梨はづき)でも両足のつま先が地面に届いく

 キーを回し、セルを押すと「ドゥドゥドゥドゥドゥ」と低く響く音。その瞬間、単気筒の音が胸の奥まで響いて、フッと心が熱くなる。

 エンジンは排気量374ccの空冷単気筒、最大出力21PS/5500rpmで最大トルク29Nm/4500rpm。数字で見ると穏やかだけど、実際の走りは「芯のある優しさ」って感じ。

 では、走っていくよ!

 スタートの瞬間にグッと押し出されるような力強さがあり、そのあとゆっくりと丁寧に加速していく。

 音が「ドゥルルルルルル」と小気味よく早まっていくと、まるで自分の鼓動とシンクロしてるみたいで気持ちが高まってくる!

「乗ってる」と言うより同じ速度で一緒に走ってくれているような、「寄り添ってる」感覚になる。

 この「まったり」とした時間の流れこそ「インペリアーレ400」の魅力なんだと思う。

 カーブへ入っていくときの動きも、どこか優雅。街中でも「ゆら~ん」と心地よく流れていくように走れて、車線変更のときは、まるで風になびくカーテンのようにフワッとラインを変えていってくれる。ギアは5速で、街乗りにもツーリングにも十分。

 このバイクは「速さ」よりも「ゆとり」を楽しむ1台だから、ガンガン飛ばそうとするよりも、気持ちに余裕を持って、景色ごと楽しむように走るのが似合う。

Benelli「IMPERIALE400」に試乗する筆者(高梨はづき)
Benelli「IMPERIALE400」に試乗する筆者(高梨はづき)

 それから、リアサスペンションの横についている黒いパーツ。あれ、実はサリーガードなんだ。もともとインド市場向けに作られた仕様の名残で、こういう細部に「文化の香り」が感じられるのも、なんだか素敵だよね。

 燃料タンク容量は12Lで、タンクもフェンダーも今では珍しい金属製。軽量化を優先する現代バイクの多くが樹脂製を採用する中、あえて鉄を選んだのは「クラシックらしさ」を再現するためなんだ。触れるとひんやりとして、塗装の艶がしっかり伝わってくる。

 車体重量は200kg近くあるけど、走り出すと不思議と重さを感じない。

 フレーム剛性とエンジン位置が低いことや、長めのホイールベース(1440mm)で、安定性を高めているんだと思う。それにワイヤースポークホイールが地面からの振動を優しく受け止めてくれるから、身体への負担も少ないんだね。

 ちなみに価格(消費税10%込み)は66万8800円で、海外ではまだ現役モデルとして販売されているけど、日本ではすでに国内在庫限りで取り扱い終了が発表されている。つまり、今このタイミングを逃すと、もう新車では出会えないかもしれない!

 気になっている人は、ぜひ販売店で現車を見て欲しい!

筆者(高梨はづき)が試乗したBenelli「IMPERIALE400」
筆者(高梨はづき)が試乗したBenelli「IMPERIALE400」

 タンクの艶、シートの厚み、そしてあの低音の鼓動。

 写真では伝わらない「生の温度」がそこにはある。ベネリの歴史を背中に感じながら走れば、きっと時間を旅しているような感覚になるはず。

 このバイクが好きって言うと、たぶんみんな「渋いね」って笑うと思うけど、「速さ」よりも「時間」を楽しむ味のあるバイクが、わたしはやっぱり好き!

 いまや多くのクラシックが「レトロ風」になっていく中で、「インペリアーレ400」は、本物の鉄と音で語るバイク。

 最新のFI制御とABSをさりげなく隠し持ちながら、その走りはどこまでも優雅で、しなやかに息づく「生きたクラシック」なんだ。

「古い」でも「速い」でもなく、「美しい」という価値で走る。ベネリの誇りが詰まったこのバイクは、きっと乗り手の時間までも、少しゆっくりにしてくれる……。

 ということで、本日はここまで。また「8」のつく日にお会いしましょ~♪

【画像】国内在庫限り!! 優雅でしなやかな現代のクラシック、ベネリ「インペリアーレ400」を画像で見る(13枚)

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Writer: 高梨はづき/hapi

(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!

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