「もっと自由に走る姿を見せられる場所を作りたい」 伝説のポケモン「コライドン」に乗ったよ!! 不思議な存在感で胸が高鳴る! ~高梨はづきのきおくきろく。~
毎月「8」がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』です。今回は、「Japan Mobility Show 2025」で出会った「実寸大コライドン」についてお届けします。
コライドンの4足歩行を、駆動輪との協調で表現!?
皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです!
本日の「きおくきろく。」は、ホンダが作り上げた実寸大の「コライドン」についてお届けしていくよ!(トヨタの「ミライドン」については前回のコラム記事を読んでみてね)

「Japan Mobility Show 2025」(一般公開日:2025年10月31日~11月9日)の会場となった東京ビッグサイトの奥で存在感を放っていたのは、ホンダが現実にかたちにした「コライドン」!
コライドンは、2022年に発売された『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場する「伝説のポケモン」。
シリーズの原点である赤・緑を超える勢いで世界中に広まり、ポケモン史でも特別な存在になったキャラクターなんだ。
そのコライドンが、目の前の空気をまといながら静かに立っている。
近づくほどにフォルムの滑らかさや質感の生々しさが強く伝わってきて、思わず唾を飲み込んだ。本当にすごい……!
柔らかさと重量感。そのどちらも感じる不思議な存在感で胸が高鳴る!
どうしてホンダがこの「伝説の存在」を現実にしようとしたのか。どうやって、あの独特のフォルムを動かす構造を作り上げたのか。その理由を知りたくて、開発チームの人に話を聞いてみたよ。
きっかけは、トヨタが先に取り組んだ「ミライドン」だった。
「子どもから“ミライドンに乗りたい”という声が届いて、そこから一気に動き始めたんだ」と担当者が話していた。
その動きを見ていたホンダのスタッフにも同じ熱が広がり、「バイクメーカーとしてコライドンを作らない理由なんてないよね」という気持ちが膨らんでいったらしい。
そうして、プロジェクトが静かにスタートしていったんだって。ただ、最初から形が決まっていたわけじゃなかった。
「誰が作るのか」、「どう作るのか」、「何を目指すのか」、そのすべてが白紙の状態。「走るコライドンを作ろう」という気持ちだけが先にあったと聞いたよ。

まずコライドンが人前に現れたのは、春に行われたホンダ青山ビルでの展示だった。その時点ではまだ動かない状態で、内部構造と外観がようやく姿を整えた段階だった。ここまで、プロジェクトが始動してからの半年なんだ。
本当の進化はその後!
その年の夏。鈴鹿8時間耐久ロードレースのオープニングセレモニーで、ついに「動くコライドン」が初めて披露されたんだ。
「8耐に間に合わせるのがひとつの目標だった」と開発の人が話していた。
本業の合間にチーム全員で少しずつ調整を積み重ね、ギリギリまで作り込みながら、あの大舞台での初走行に合わせたらしい。
スタートからここまで、完成にかかった期間は約1年。通常では考えられないスピードで作り上げたと聞いて驚いたよ。
コースに姿を見せたコライドンは、見た目そのままに4足歩行の動きを交えながら進んでいく。劇中と現実がそのまま滑らかにつながるような光景で、思わず息が止まったんだ。
「本当に走る姿をお見せできたのは、あの日が初めて」と担当者が言っていた。
コライドンの「走りの仕組み」を詳しく教えてもらって、まず驚かされたのは、あの象徴的な「浮き袋みたいなタイヤ」は外側が飾りだということ。劇中の世界観を崩さないために、外装はあえて回らない構造になっている。
実際の走行は、胴体の中に隠された小さなタイヤで行われていて、フロントにもリアにも本物の駆動輪が仕込まれているんだ。
「見えている部分は回らないけれど、中ではしっかり2輪車の仕組みが動いているんだよ」と担当者が教えてくれた。
そして次に気になったのが、手足の動きだった。

コライドンは作中で4足歩行をする。この動きを現実に再現するために、手足には20個以上のモーターが仕込まれている。
これらをタイヤの駆動と協調させて動かすのが、開発の中でも特に難しかったらしい。
ホンダが持つロボティクス(ASIMOのような2足歩行ロボットで培われた運動技術)や2輪の制御技術を総動員して、ようやく「コライドンらしい歩き方」に近づけたと言っていた。
実際に動いている姿は「ホンダ コライドン プロジェクト」で検索すると出てくるよ。見ていると、まるで息がそこにあるような動きだった。
内部構造はさらに驚きで、胴体には、バギーのラダーフレームを基にした強固な骨格が入っていて、そこから手足の骨格が生えているような構造になっている。
手足の素材はアルミ削り出しやチタンなど。軽さと強度を両立するために、研究開発で使われる素材が惜しみなく投入されていた。
「結果的に、内部は動物の骨格みたいなつながりになったんだ」と担当者が笑っていた。
さらに、足先の素材についても教えてもらった。これは安全のためだけじゃなくて、4足歩行の「生き物らしさ」を表現するためでもあるらしい。
硬い外装だと、地面に触れたときにカンッと弾かれてしまって、どうしてもロボットのような不自然な動きになってしまう。だからあえて柔らかくして、地面を踏みしめたときに少し沈むような挙動を持たせたと言っていた。
そのわずかな沈み込みが、「コライドンが歩いている」という実在感につながっているんだね。
確かに、見せてもらった構造は、生き物の関節のような柔らかさと強さが同居していた。
同時に、この柔らかさは安全面にもつながっている。コライドンに最初に触れるのは子どもたち。硬い部分が地面に触れてケガにつながらないように、あえて曲がる素材を使った場所もあるらしい。
「安全も世界観も両方大事だったんだよ」と教えてくれた。

開発の裏側には、印象的なエピソードがいくつもあった。顔の動きをリアルにしたいメンバーと、軽さを優先したいメンバー。どちらの意見も正しくて、何度も議論を重ねながら最終的な形が決まっていったという。
「本業とは違う作業ばかりで、みんなで肩代わりしながら作り上げたんだよ」と話してくれた言葉が心に残った。
最後に、これからの未来についても少し聞いた。
ジャパンモビリティショー2025での披露を終えたあとは、具体的な予定はまだ決まっていないらしい。
「もっと自由に走る姿を見せられる場所を作りたい」と担当者は話していた。
静かな熱が、確かに息づいているプロジェクトだった。コライドンが目の前でわずかに動いた瞬間、ゲームと現実の境界がふっと溶けたような、そんな気持ちになったよ。
この日の感覚は、きっとこれからも忘れない!
ということで、本日はここまで。また「8」のつく日にお会いしましょ~♪

Writer: 高梨はづき/hapi
(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!









