「ワクワクが伝わってくる!!」折りたたんで連れ出せる電動バイク「タタメルバイク」の魅力に迫る! ~高梨はづきのきおくきろく。~

毎月「8」がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』です。今回は、「Japan Mobility Show 2025」で出会った「タタメルバイク」についてお届けします。

遊び心からはじまった、とにかくかわいい乗り物

 皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです!

 本日の「きおくきろく。」は、「Japan Mobility Show 2025」(一般公開日:2025年10月31日~11月9日)で話を伺った、株式会社ICOMAが手がける折りたためる電動バイク「タタメルバイク」をお届けしていくよ。

 もともとはコンセプトモデルとして話題になった子なんだけど、現在は受注生産で実際に販売が始まっていて、少しずつユーザーの手元に届き始めているバイク。ICOMAは2021年設立の新興メーカーで、新しい技術や価値観に挑戦している会社なんだ。

 2021年の東京モーターショーで発表されたプロトタイプが話題を呼び、現在準備が進むスタンダードモデルは、現時点で公表されているスペックとして、モーター定格出力600W、最高速度約40km/h、航続距離30~70km、車重は60kg台、そして満充電までおよそ3時間とされている。

「タタメルバイク」の最新版「TATAMEL BIKE+」と、バイク女子の高梨はづきさん
「タタメルバイク」の最新版「TATAMEL BIKE+」と、バイク女子の高梨はづきさん

 今回触れたのは、その最新版。数字だけ見ると「普通の電動バイク」なのに、実物は全然違う。「乗り物」と「プロダクト」と「おもちゃ」がひとつに詰め込まれたような、初めての感覚の乗り物だった。

 スタッフさんのお話の中で特に印象的だったのは、開発者のバックグラウンド。「タタメルバイク」の開発者であるICOMAの社長、生駒崇光(いこまたかみつ)さんは、もともとおもちゃデザイナーとして働いていた方。最初に目指していたのは「四角い箱から変形して出てくるバイク」。この時点で心をつかまれてしまった。

 遊び心から始まったアイデアは、作っていくうちに便利さまで連れてきたらしい。

 最近はマンションに駐輪場がなかったり、屋外保管に不安があったりする人も多いし、「室内に連れて帰れるバイク」というだけで十分に価値がある。

 しかもタタメルバイクは、畳むとほぼ直方体になって玄関や部屋の隅にも置けてしまう。

 開発コンセプトも潔いほどシンプル。「旅行先でも、日常でも、好きな場所へ持ち運べるバイク、そばに置いておけるバイク」。

 移動そのものではなく、「持ち歩けること」自体が体験になる世界観。思いついた瞬間にサッと連れ出せるよう、扱いやすさとコンパクトさが大切にされている。このコンセプトを聞いた時、「まさに令和の都会用バイクだ……!」と強く納得した。

「タタメルバイク」について、スタッフに話を伺うバイク女子の高梨はづきさん
「タタメルバイク」について、スタッフに話を伺うバイク女子の高梨はづきさん

 そして形がとにかくかわいい。

 角ばったパネルと丸い造形の混ざり具合が絶妙で、見ているだけでクスッと笑ってしまうような愛嬌がある。

「タタメルバイク」の魅力は、何よりその「変形のしやすさ」。ネジ締めなどの面倒な固定が一切なく、開いて、畳んで、またすぐ走り出せる。

 その気軽さはまるで「持ち歩けるスーツケース」のよう。

 デザインの成り立ちもユニークで、三次元の複雑な加工をほとんど使わず、板状の鉄を折り紙のように曲げて作られているという。そのシンプルさが、タタメルバイク独特の「キャラクター感」につながっている。

 実際に変形を見せてもらった瞬間は、さらに驚き。

 畳んだ状態からの展開は「パタパタッ」と小気味よく、慣れれば30秒ほど。畳んだ姿では車輪が下に来るので、自立したままコロコロ転がして移動できる。

 車重は60kg台と聞いて「重そう」と思ったのに、押してみると大きめのキャリーバッグを転がすような軽さで、バイクなのにここまで扱いやすいことに小さな感動があった。

 乗り心地についても理由がある。

 ICOMAでは現役ライダーにもテストを依頼しながら開発を続けていて、小さな車体には想像以上にしっかりしたサスペンションが入っているらしい。

 電動なので音は静かだけれど、その静けさの中でスッと前に出る加速感が気持ちいいとのこと。今回は走行こそできなかったけれど、またがらせてもらっただけでもワクワクが十分すぎるほど伝わってきた。

またがっただけでもワクワクが伝わってくる! という高梨はづきさん
またがっただけでもワクワクが伝わってくる! という高梨はづきさん

 そして、使い方の幅もぐっと広がる。

 取り外しできるバッテリーは約10kgで、満充電まではおよそ3時間。職場や学校に予備バッテリーを置いておけば、平日の移動の相棒として心強いし、週末には近場のショートトリップにも連れ出せる。

 小さな体ひとつで「日常」と「非日常」を行き来してくれる、その器用さが心地いい。

 さらにテンションが上がるのが、パネルの着せ替え。

 工具いらずで取り外しができて、自分のデザインや、イラストレーターさんとのコラボモデルを選んだり、本当に「自分だけのタタメルバイク」にできる。

 今回展示されていた漫画家・藤島康介(ふじしまこうすけ)さんや、アニメーターのtarou2(タロウツー)さんのデザインはどれもかわいくて、そのまま部屋に飾りたいくらいだった。

 そしてまさかの展開、「タタメルバイク」はカプセルトイにもなる。ミニチュアなのに実車と同じ構造でしっかりたためるというこだわりよう。

 300円の小さなカプセルに「タタメルバイク」の世界観がぎゅっと詰まっていて、正直これだけでも集めたくなる。

 開発の裏側も興味深い。

「タタメルバイク」は約4年で量産モデルに到達していて、乗り物としては異例のスピード。折り紙構造のおかげで金型を使わず試作でき、「作る→直す→また作る」が高速で繰り返せるからだという。

 社内の空気感もとてもあたたかかった。

 趣味の方向が違うメンバーが集まり、それぞれの「好き」を持ち寄って作っている感じ。話を聞いていて、文化祭の延長に参加しているようなワクワクを感じた。

 スタッフさんから聞かせてもらったのは、「タタメルバイク」最大の魅力である「折りたたむ」という構造の裏側にあった、想像以上の強度との戦い。

 可愛いガジェットのように見えて、実際は何度も折り畳みを繰り返す構造だから、耐久性への要求は高い。

 素材や構造を一つずつ見直しながら、遊び心を壊さず、しっかり「乗り物」として成立させるための試行錯誤が続いたそう。

「タタメルバイク」がカプセルトイに!?
「タタメルバイク」がカプセルトイに!?

 購入後のフォロー体制もユニークで、電動バイクを扱えるバイク店で修理が可能なうえ、宅急便で送って直すこともできるとのこと。「小さく折りたためる」だけでなく、買ったあとの不安までそっと折りたたんでくれるような優しさを感じた。

 今後について伺うと、まず「おもちゃで試作してから実車を作る」という独自メソッドを軸に、これからも新しいアイデアを形にしていく予定だとか。会場で感じたワクワクが、そのまま未来へつながっていくようで、とても楽しみになった。

 そして嬉しい情報をもうひとつ。

 箱根のバイカーズパラダイスでは、イベント時に「タタメルバイク」の無料試乗が行われることもあるらしい。

 内容は時期によって変わるので、訪れる前に最新情報を確認すると安心。

 山の空気を胸いっぱい吸い込みながら「折りたためる未来の移動体験」を味わえるなんて、それだけで冒険心がふっと目を覚ましそうだ。

 最後に「このバイク、誰に乗ってほしいんですか?」と聞いてみたら、スタッフさんは笑ってこう答えてくれた。

「楽しんでくれる人なら、もう誰でも」

 バイクって自由でいい。ガソリンで走る子も、大排気量の子も、こうやって折りたためる子も、全部バイク。

 生活にそっと馴染んでくれるこういう存在が、もっと増えたらいいのにな。

 次は箱根のバイカーズパラダイスに行って、実際に走らせてみたい。畳んで、広げて、押して、乗って。

 タタメルバイクの遊び心に、もっと触れてみたいと思った。

 ということで本日はここまで! また「8」のつく日にお会いしましょ~♪

【画像】実際に走れる折り畳み式電動バイク!! 遊び心が詰まったICOMA「TATAMEL BIKE」を画像で見る(17枚)

画像ギャラリー

Writer: 高梨はづき/hapi

(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!

編集部からのおすすめ

CB750Fにまたがって「バリバリ伝説」の世界をVR体験できる! バイク王がバイカーズパラダイス南箱根の7周年イベントに出展【PR】

CB750Fにまたがって「バリバリ伝説」の世界をVR体験できる! バイク王がバイカーズパラダイス南箱根の7周年イベントに出展【PR】

最新記事