埼玉県・小鹿野町が元祖の「わらじかつ丼」も諦めきれず『お食事処ななたき』で堪能した嬉しい味わい 美味しいアジフライを求めて走る旅

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。埼玉県の小鹿野町にある「食事処ななたき」を訪れました。

主役は秩父エリアの名物「わらじかつ丼」に!?

 美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)がやって来たのは埼玉県の小鹿野町です。前日から同じ秩父郡の長瀞町にあるキャンプ施設「フォレストサンズ長瀞」に来ていました。アメリカンなトラベルトレーラーに宿泊して、夕方から雨になったもののルーフデッキでバーベキューを楽しみました。キャンプ泊は大好きですが、雨の日にはこんなスタイルも良いものです。

 翌朝には雨も上がり、コーヒーを淹れて軽く朝ごはんを食べて出発しました。まず目指したのは「フォレストサンズ長瀞」から一番近いと思われる、日帰り温泉「満願の湯」です。ここで一風呂浴びてサッパリしたところで、恒例の「腹へったな~」となります。

 秩父エリアの名物と言えば「豚の味噌漬け」に「わらじかつ丼」ですが、さて何を食べようかと愛車のハーレー「ロードグライド」で走り出します。

「お食事処ななたき」の「アジフライ」単品と「わらじかつ丼」の、「筆者的・ななたきセット」。味噌汁や小鉢も美味しい
「お食事処ななたき」の「アジフライ」単品と「わらじかつ丼」の、「筆者的・ななたきセット」。味噌汁や小鉢も美味しい

 ここはやはり「わらじかつ丼」か? と山の中を小鹿野町方面に走っていったのですが、いつの間にか小鹿野町中心部への道をスルーしてしまったようです。

 とりあえず目に入った「道の駅 両神温泉薬師の湯」に入ってシンキングタイム……この辺りに唐揚げの美味しい店があると聞いたことがあるぞと記憶を辿りつつ、スマホで検索するとすぐに見つかりました。しかも1kmほどの近さです。

 というわけで、あっという間に「お食事処ななたき」に到着です。砂利敷きの広い駐車場にロードグライドを停めて店に入ります。店内にはテーブル席と座敷席がありますが、ブーツを脱ぐのが面倒な筆者はテーブル席に座ります。

 メニューを見ると、「わらじかつ丼」に「豚バラみそ丼」などの丼物に定食、ラーメンにうどんとかなり多いです。壁には「小鹿野わらじかつ丼」のポスターも貼ってあります。そして「当店の人気ナンバー1ジャンボからあげ定食」のPOPもあちこちにあります。

「からあげ」か「わらじ」か悩みながら定食メニューを目で追っていくと、なんと「アジフライ」があるではないですか! これは困った。「からあげ」も「わらじかつ丼」も食べたいうえに「アジフライ」まで出現するとは……。

 ここは使命感を持って「アジフライ」を探求すべきか、人気ナンバー1を堪能すべきか、当初の目的通り「わらじかつ丼」か……?

 悩むこと1分。筆者がお願いしたのは「アジフライ」単品に「わらじかつ丼」でした。「からあげ定食」は涙を飲んで諦めます。

「わらじかつ丼」を求めて小鹿野を訪れた筆者が立ち寄ったのは、旧両神村にある「お食事処ななたき」
「わらじかつ丼」を求めて小鹿野を訪れた筆者が立ち寄ったのは、旧両神村にある「お食事処ななたき」

「わらじかつ丼」が小鹿野名物という話を店の方に訊いてみると、小鹿野町で現在でも人気の「安田屋」が元祖で、秩父に広まったとのこと。

「安田屋」のある小鹿野中心部から少し離れたこの店のある辺りは旧両神村で、市町村合併で小鹿野町に併合されたそうです。両神村の時代には、村役場や学校、会社などが近くにあり、ランチタイムは常に満席だったとか。

 小鹿野町になって、村役場だった建物は小鹿野町役場両神庁舎となり、職員の数も激減して客も少なくなったそうです。そんなお話を聞いているところに「わらじかつ丼&アジフライ」が出来上がってきました。

「アジフライ定食」のご飯があるべきところに「わらじかつ丼」が鎮座している、「筆者的・ななたきセット」です。「わらじかつ」の大きさに少々たじろいでいますが、ここで撤退するわけにはいきません。

 まずは単品の「アジフライ」からいただきます。アジフライは2枚。付け合わせはドレッシングのかかったキャベツの千切りに赤スパです。

 大きさ的には普通のアジフライですが、形と言い揚げ具合と言い、むちゃくちゃ美しい! 場所柄、生の鯵ではなく冷凍を仕入れているそうですが、冷凍のアジフライではなく、仕入れた冷凍の鯵に衣をつけているのがご主人のこだわりだそうです。

 開店から35年ということで、揚げ具合に職人技を感じます。うっすら身が見える衣の薄さも綺麗です。身は生の鯵と同じとはいきませんが、ふわっとした食感がたまりません。ソースと辛子がむちゃくちゃ合って白いご飯でバクバク食べたくなる美味しさです。付け合わせの赤スパも昔ながらの定食感があって嬉しくなります。

 そして今回の主役と言っても良いでしょう。元祖小鹿野町で秩父名物と言われるようになった「わらじかつ丼」に挑みます。

 豚肉を叩いて薄く伸ばしたトンカツを丼ご飯にして甘めの醤油だれをかけています。いろいろな店で食べたことがありますが「ななたき」の「わらじかつ丼」は、ご主人とお母さんの愛情がこもっている気がして特に美味しく感じます。

 胃袋的にちょっと頑張りましたが、「アジフライ」と「わらじかつ丼」を完食しました。

 週末には「ジャンボからあげ定食」を求めて、遠方から訪れるライダーも多いとのこと。また必ず寄って「からあげ」を食べるぞ~と、いっぱいになったお腹と心に誓いつつ、いつまでも続けて欲しい「お食事処ななたき」を後にしました。

■お食事処ななたき
所在地/埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄2963-1
営業時間/11:00~13:30、17:00~21:00(火曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

【画像】どっちもデッカイ!! しかも旨い!! 「食事処ななたき」の「わらじかつ」と「アジフライ」を画像で見る(18枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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