唯一無二の存在感を放つホンダ「X-ADV」は売却価格が高い!? 第55回となる「リセール・プライス」ランキング発表

バイク業界の発展を目指し、新たな価値の調査・分析と社会への発信を使命とするバイク未来総研が、第55回となる「リセール・プライス」の高いバイクランキングを発表しました。

上位を席巻したホンダのアドベンチャーモデル

 バイク業界の発展を目指し、新たな価値の調査・分析と社会への発信を使命とするバイク未来総研が、第55回となる「リセール・プライス」の高いバイクランキングを発表しました。

 この調査は2025年9月から2025年11月の期間、新車での購入が可能なモデルを対象に実施されたものです。オークションでの平均落札価格と新車販売価格を基に、Bike Life Labが独自に算出したポイントでランキングが作成されており、ホンダの「X-ADV」が首位の座に輝きました。

 今回の調査で頂点に立ったのは、2022年7月のランキングに初めて登場して以来、唯一無二の存在感を放つホンダのX-ADVです。このモデルは、ビッグスクーターが持つ利便性と、アドベンチャーモデルならではのデザインおよび性能を融合させたユニークなコンセプトが特徴です。

 市街地走行から本格的なツーリング、さらにはアウトドアレジャーまで、あらゆるシチュエーションに対応するオールラウンドな性能が高く評価されています。その需要は国内市場に留まらず海外でも高く、2位に6.7ポイントという大差をつけての首位獲得となりました。

 続いて2位には、ホンダの大型アドベンチャーとして長年にわたり支持される「CRF1100L Africa Twin Dual Clutch Transmission」がランクインしました。このモデルは、オンロードにおける快適な走行性能と、未舗装路での高い走破性を両立させています。特に、搭載されているデュアルクラッチトランスミッション(DCT)は長距離ツーリングでの快適性に大きく寄与し、欧州を中心に世界各国で高い人気を誇ります。

第55回「リセール・プライス」ランキング1位のホンダ「X-ADV」
第55回「リセール・プライス」ランキング1位のホンダ「X-ADV」

 3位にも同じくホンダから「CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES DCT」が入りました。こちらは電子制御サスペンションを標準で装備した上級モデルであり、ライディングモードに応じてサスペンションの特性が変化する機能が備わっています。さらに、乗員数や積載する荷物の有無などを細かく設定できるため、ライダーは常に最適化された乗りやすさと快適なツーリングを享受できると評価されており、中古バイク市場においても高い人気を維持しています。

 4位には、ヤマハの「MT-09 SP」がランクインを果たしました。MT-09シリーズは、水冷並列3気筒エンジンを搭載したネイキッドバイクで、車両重量が190kg台と大型モデルの中では比較的軽量な点が魅力です。鋭い加速性能と取り回しのしやすさを両立しており、街乗りからツーリングまで幅広く活躍できることから、高い人気を誇っています。

 2024年の仕様変更では、ヘッドライトを含む外観デザインが一新されたほか、クルーズコントロールやバックスリップレギュレーターといった電子制御システムが新たに導入されました。メーターパネルも視認性に優れた5インチサイズのカラー液晶となり、機能性が向上しています。今回ランクインしたSPモデルは、オーリンズ製の高性能サスペンションやブレンボ製のブレーキキャリパーなどを標準装備した上位仕様です。発売から約1年が経過し、中古バイク市場での流通量が増加し始めたことで、中古での購入を検討するユーザー層が拡大している背景が考えられます。

 5位以下には、ホンダ「ADV160」、ヤマハ「MT-09」、ホンダ「スーパーカブ C125」、カワサキ「Z900RS SE」、ホンダ「PCX125」、カワサキ「Ninja ZX-10R」が名を連ねました。今回のランキング結果について、バイク未来総研の所長である宮城光氏は詳細な分析を加えています。

 宮城氏は、依然としてホンダのアドベンチャーおよびツーリング系モデルが上位で強い存在感を示していると指摘します。これらのモデルは走行シーンを選ばない多用途性が高く評価されており、快適な街乗り性能とロングツーリングへの適性が融合することで、再販価値をさらに高めていると分析しています。

 その一方で、MT-09のようなミドルサイズのスポーツネイキッドも、高性能でありながらコストパフォーマンスに優れる点が、合理性を重視するユーザーから高い支持を得ており、若手から中堅層にとって間違いのないマシン選択肢であると述べています。

 また、スーパーカブやPCX125といったモデルは、移動手段としての確実な選択肢であり、特にホンダというブランドが持つ価値の落ちにくさがリセール・プライスに反映されている傾向が読み取れるとしています。

 レトロスポーツ系のZ900RSについては、人気は依然として高いものの、市場は少し落ち着きを見せ始めたと分析。このセグメントにはホンダ「CB1000F」の発表もあり、購買層が様子見の段階にある可能性も示唆しており、所有満足度の高いマシンであるだけに安定期に入ったとも考えられるようです。

 トップ10にランクインしたカワサキ「Ninja ZX-10R」に関しては、人気はあるものの流通量が比較的少なく、購入層も限定的であるとコメントしています。再販価格ではアドベンチャーモデルに及ばないものの、スーパースポーツモデルには確固たるファン層が存在するのも事実であり、今後の国産メーカーの施策が注目されます。

 今回のランキングは、現代のバイク市場における需要の多様性と、各モデルが持つ独自の価値を浮き彫りにする結果となりました。

【画像】ホンダ強し! 第55回「リセール・プライス」ランキングでトップ10入りしたモデルを画像で見る(22枚)

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