ホンダ横型エンジン「北米専用」のモトスポーツ「SL70」 遂に完成!! 欠品していたサイドカバーをワンオフ製作
アメリカで偶然見つけたホンダ「SL70」のボロ車。国内では未発売モデルでレストアベースとして楽しそうな素材と考えて里帰りさせました。欠品していたサイドカバーを樹脂部品作りのプロ『モデルクリエイトマキシ』でワンオフ製作。まさかの展開に驚きつつ、遂に完成です!
折れたサイドカバーの固定部分を再構築したいなら!!
アメリカで偶然見つけたホンダ「SL70」のボロ車。国内では未発売モデルでレストアベースとして楽しそうな素材と考えて里帰りさせました。欠品していたサイドカバーを樹脂部品作りのプロ、『モデルクリエイトマキシ』にてワンオフ製作しています。
美術工芸作品用の素材としても知られるのが石膏(せっこう)です。石膏を利用して、純正サイドカバーの裏側(内側)に石膏を流し込み、固まるのを待つことでオス型を造形しました。
この石膏型の上から、サイドカバーの樹脂素材である「ABS樹脂板」を載せて、型作りした石膏の形状に合わせて素材板を曲げ込む(押し付ける)ことでサイドカバーの原形を複製しました。言葉で説明すると、まさに「文字通り」の展開になりますが、サイドカバーの原型複製だけでも、実に様々なノウハウがあります。

例えば、石膏型は何日も掛けて完全乾燥させてからでないと、押し付けられるチカラに負けてしまい、型崩れ=破壊してしまうこが多いそうです。
また、石膏型の造形時には、石膏強度を高めるために、通称「サイザルアサ」と呼ばれる、乾燥した植物繊維を混ぜ込むことで、大幅に強度アップできます。ちなみにサイザルアサは「麻」と名前が付く繊維のようですが、我々が知る麻とは別種で無関係らしいです。
その他にも、ABS樹脂の板には、目には見えない「向き」があます。温めることで変形が始まりますが、その状況で曲げやすい向きが決まります。
また、樹脂素材板の多くは、温めることで軟化する性質があります。しかし、マテリアルの違いによって、軟化が始まる「温度」も異なります。
過去にアクリル板を曲げてマスコットスクリーンを造形した時には、高温乾燥器の槽内温度が140度に達したころで、平らだったアクリル板が歪み始めました。この際にもアクリル板に向きがあることを知り、曲げRがキツい向きに合わせてアクリル板を曲げた記憶があります。
サイドカバーのワンオフ製作は今回で遂にフィニッシュ。D.I.Y.で樹脂部品を製作する時に役立つ様々なノウハウを、是非とも振り返ってご覧頂ければと思います。
Writer: たぐちかつみ
フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。


















