ホンダ横型エンジン「北米専用」のモトスポーツ「SL70」 遂に完成!! 欠品していたサイドカバーをワンオフ製作

同型モデル「SL70」(K1)を所有するバイク仲間から「型取り」用として借りた左サイドカバーを見本に、複製サイドカバーを作ります
最近ではホームセンターの工芸商品売り場でも販売されている型取り用の樹脂粘土。沸騰に近いお湯に沈めることで、簡単に柔らかくなります。パーツ形状をコピーできる樹脂粘土ですが、冷えると元通りに硬化します
柔らかくなった樹脂粘土を練り込み、見本の純正サイドカバー3箇所の突起部分に押し付けながら被せました。準備した粘土が足りなかったのでこのようになりましたが、もっと広範囲をコピーした方が作業は楽になります
突起部分はハイキャストレジンで製作しました。模型店などで取り扱われる、フィギュアモデル作りには欠かせない商品です
電子秤を使って規定の比率でA液とB液を混ぜます。プラスチック部品のワンオフに欠かせないレジン樹脂ですが、耐ガソリン性良好な部品を作りたい時には、エポキシ系樹脂レジンを利用するのが良いそうです
A液とB液を割り箸でしっかり混ぜてから、型取りした樹脂粘土に流し込みます。型を寝かせたり、コツコツと軽く叩いたりしてエア抜けするのが良いそうです。油粘土を使って自立させつつ硬化時間を待ちました
30分も待たないうちにほぼ完全硬化しました。即硬性なのが嬉しいハイキャストレジンです。この後の工程を考えると、もっと広範囲に型取りするべきだったと、この段階でも後悔しました
羽根付き餃子のような羽根部分をニッパでカットして、サイドカバーの所定の位置にセットします。接着すれば突起の複製は完成です。周囲を含めて、もっと広めに作っておけば、本体との接続時に強度アップできます
サイドカバー本体側の接続位置をおおまかに確認してから、カバー本体側に突起の周囲が食い込む部分を削り込んで形状合わせを行いました。このような部分のカット成型には、リューターが使いやすいです
突起部分とカバー本体を一体化できれば、接着面積が広がりサイドカバーの脱着時も「強度アップになる」と考えてこのような組み合わせにしました。実際の利用時を考えながら接着できれば、確実に強度アップできます
突起3箇所を位置決めしたら、最終確認で厚紙治具に突起を差し込みます。最初に純正サイドカバーで採寸していた位置に突起が合致すれば、サイドカバーの脱着も容易に行えるはずです
粘土で位置確認しつつマーキングしていた部分は、穴抜きポンチで丸穴を抜きました。製作中のサイドカバーを位置決め治具となる厚紙に当てると、突起部先端3箇所ともに頭を出したので、位置決めに成功です
突起3箇所の取り付け位置に狂いが無いことを確認してから、本格的な接着作業に入ります。マスキングテープで土手を作りながら、プラリペアの「振り掛け接着法」(※取説要確認)で、分離しない程度に仮り接着から始めます
3箇所すべてを仮接着したら、もう一度位置決め用の厚紙治具に突起を合わせて、状態を保持しながら接着硬化を待ちます。この段階で失敗すると、車体側のゴムグロメットに突起ピンが刺さらなくなってしまいます
完全硬化後に突起の位置が正しいことを再確認します。さらに突起の周辺にABS樹脂板の端材でリブを立てながらプラリペアで接着します。このリブ構造が頑丈な補強となり、繰り返し脱着しても簡単には壊れなくなります
念のために3箇所の突起にはすべてリブ補強を入れました。リブや突起周辺のバリなどをベルトサンダーで削り、仕上げの成型を行います。写真で分かりやすいよう敢えて黄色プラリペアを使いました
ペイントまで完成したサイドカバー。『モデルクリエイトマキシ』では、サイドカバーの複製とエンブレムデカールの複製をお願いしました。試作部品作りのプロなら、このように高精度な部品複製が可能です
アメリカから里帰りした時には、まさにボロ車と呼ぶに相応しかったホンダのモトスポーツ「SL70」(1971年型)。「スーパーカブ65」に始まる横型OHCエンジンは、クラッチ付き「ダックス70」と同系列ながら、ミッションはリターン4速を採用していました
アメリカから里帰りした時には、まさにボロ車と呼ぶに相応しかったホンダのモトスポーツ「SL70」(1971年型)。「スーパーカブ65」に始まる横型OHCエンジンは、クラッチ付き「ダックス70」と同系列ながら、ミッションはリターン4速を採用していました

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