肩肘張らずに付き合えてバイクを操る面白さも味わえる ロイヤルエンフィールド「ハンター350」の魅力 男女3人キャリアの異なるライダーがツーリングで実感!!
ロイヤルエンフィールド「HUNTER 350(ハンター350)」でレースに参戦する「クシタニ大阪店」のスタッフ中山恵莉菜さんと、ロイヤルエンフィールド・ジャパン公式アンバサダーのmapicoさん、そして筆者(小川勤)の3人で、「ハンター350」に乗って神戸から淡路島へのツーリングを通して、それぞれが感じた魅力に迫ります。
3人3様の視点で見つけた、「ハンター350」と過ごす豊かな時間
「バイクで走り出すといつもの景色が違って見えてきますね。匂いや音、風の当たり方も気持ちがいい」
初めてバイクで公道を走った中山恵莉菜さんの言葉です。レースでは速さを追い求めてきた彼女にとって、景色や風を感じながら走ることは新鮮な体験でした。
今回は、ロイヤルエンフィールド・ジャパンの公式アンバサダーであるmapicoさん、そして筆者(小川勤)の3人で、「HUNTER 350(ハンター350)」に乗って神戸から淡路島を目指しました。走ることそのものを味わうツーリングを通して、改めてバイクの魅力を探ります。
「季節の移り変わりなどを感じると、もっとバイクの魅力が分かるかも。季節の変化を最初に感じられるのは、ライダーの特権ですよね!」と、mapicoさん。
中山さんとの出会いは3年前。筆者がロイヤルエンフィールドの「CONTINENTAL GT650(コンチネンタルGT 650)」で参戦している九州のイベントレース「鉄馬」で出会いました。ふわっとした雰囲気の23歳ですが、実は国際ライセンスを持つライダーで、「ハンター350」でレースに参戦する「クシタニ大阪店」のスタッフです。
mapicoさんはバイク歴6年、ロイヤルエンフィールドの「CLASSIC 350(クラシック350)」と旧「BULLET 350(ブリット350)」に乗っています。

「ハンター350」は、2025年にポジションやサスペンション、クラッチなどを見直し、2026年にはカラーチェンジしてイメージを刷新。そのカラーラインナップはとても斬新です。
今回の試乗車にはありませんが、ムーンショットホワイトというカラーは、なんとタンクにクラゲ(!)があしらわれているので、ぜひチェックしてみてください。
気負わず走れる。それが「ハンター350」の魅力
「ハンター350」の魅力は、空冷単気筒エンジンをスチールフレームに搭載したシンプルな作りです。サスペンションはコンベンショナルな仕様で、電子制御はABSのみ。ただし、足りないものは感じません。
パワーは20.2PSと決して多くありませんが、走り出してしまえばその数値を一瞬で忘れさせてくれる、元気な加速を提供してくれます。
ロイヤルエンフィールドの350ccシリーズの中で、前後ホイールに17インチを履くのは「ハンター350」だけ。スポーティな雰囲気もありますが、楽しむのにスピードを出して急ぐ必要はありません。市街地の速度でも、操っている実感を得やすく、これが楽しさとしてライダーに返ってくるからです。
「クラシック350と比べると、ハンター350はコンパクトですね。車重は14kgも軽く、シート高は15mmも低い。走り出しても、落ち着いた安定感を持つクラシック350に対し、ハンター350は軽快でアクティブ。カジュアルな服装で街へ出かけられるような気軽さがあります」と、mapicoさん。

「足つきが心配でしたが、大丈夫でした。レースでは速さを感じたことはなかったのですが(笑)、街中では十分スピード感があります。それでいて乗りやすいです」と、中山さん。
ロイヤルエンフィールドの350シリーズのエンジンは、ロングストローク特有の粘りやトルク感があり、低中速域では特筆すべき扱いやすさを持っています。
「ハンター350」においては、車両重量の軽さもあり、車体を前に押し出す感覚がよりダイレクト。アイドリングの少し上ぐらいの回転から常用することができ、エンストしにくいのも特徴です。
速さだけじゃない、バイクの楽しみ方
淡路島に向かう道中、高速道路では突然の雨に見舞われました。ウエット路面でもよく動くサスペンションは、きちんとグリップ感を発揮。自然とリラックスできるポジションと合わせて、コンディションが悪くなっても緊張することはありませんでした。
また、時速80キロ前後で巡航していると、エンジンの鼓動が心地よく伝わってきます。100km/h、頑張れば120km/h巡行も可能ですが、速度を上げることだけを目指すのではなく、バイクの鼓動や風を感じながら走る。そんな時間がよく似合います。市街地同様、やはり急ぐ必要はないのです。
「レースでは、どうしても速さや勝敗を意識します。でも、こうしてゆっくり走るのも楽しい。景色を見たり、周りの空気を感じたり。これがバイク本来の楽しみ方なんだと感じました」と、レースとは違うバイクの楽しさを見つけた中山さん。

淡路島で立ち寄ったのは「Cafe&bar 526」です。昼はカフェ、夜はバーとして営業し、ランチではハンバーガーを味わうことができます。バイクと共に入店できるため、ツーリングの匂いや音をそのまま持ち込んだような気持ちにもなります。
「バイクに乗ること自体が楽しいと感じました。レースとは違う、これからのバイク趣味としてツーリングの幅を広げていきたいですね。こういった経験が、仕事でもお客様との会話のきっかけになりそうです」と、ツーリングの楽しさを鮮明に感じ取った様子の中山さん。
「ロイヤルエンフィールドの350シリーズは、全て同じエンジンですが、モデルによって全然違うバイクに仕上がっているのが面白いですね。好きなファッションやライフスタイルに合わせるのもいいと思います」とmapicoさん。
2人ともハンバーガーを頬張りつつも、バイク談義が止まりません。少し不安だった今回の淡路島ツーリングでしたが、2人とも雨にも負けずに楽しそうに走り、撮影場所でのUターンも苦になってなさそうだったのが印象的です。
走ることで見つかる、自分だけのバイクの魅力
気持ちの良さや、ライダーが扱いやすいと感じる感性は、目には見えないし数値化することができないフィーリングです。ただ、ロイヤルエンフィールドはそこを大切かつ丁寧につくり込んでいるような気がします。バイク好きが作っていることが伝わってくるのです。
「ハンター350」のコンパクトさと軽快さは、人懐こさとしてライダーに寄り添います。肩肘を張らずに付き合える一方で、バイクを操る面白さもしっかり味わえるのです。
市街地では十分にエネルギッシュで、ストップ&ゴーすら楽しくなる走りを見せてくれます。ワインディングも得意で、ライダーは曲がりたい方向を見るだけで、理想のラインをトレースしていく素直さを感じることができるでしょう。

同じバイクで同じ道を走っても、「ハンター350」から感じる魅力は人それぞれです。
中山さんにとっては、優しく頼れる新しい相棒。mapicoさんにとっては、スポーティでカジュアルに楽しめる1台。そして筆者には、懐かしさも感じさせるライトウエイト・シングルスポーツに映りました。
スポーツライディングを求める日があってもいい。景色や風を楽しむ日があってもいい。バイクの楽しさは、ひとつではありません。
自分のペースで走り、自分なりの魅力を見つける。「ハンター350」とのツーリングは、そんなバイク趣味の原点を改めて感じさせてくれました。
Writer: 小川勤
1996年にエイ出版社に入社。2013年に二輪誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。現在はフリーランスとして二輪媒体を中心に執筆を行なっている。またイベントレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。











































