自転車「ながら運転」罰則化から2年 「青切符」導入から半年以上が経過 「ながらスマホ」は増えている!?
2024年11月1日に、自転車の「ながら運転」への罰則が強化されてから2年が経過しました。事故のデータや「青切符」導入後の摘発状況から、現状が見えてきました。
罰則化から2年、「ながらスマホ」は減ったのか?
2024年11月1日に、自転車の「ながら運転(スマホ)」に対する罰則が強化されてから2年が経過しましたが、自転車を運転しながらスマホを注視・操作・通話するなどの行為は減ったのでしょうか。
「ながら運転」の取り締まりが厳格化された2024年11月当時の罰則は、スマホなどを手で持って通話したり、画面を注視しながら自転車を運転すると、「6カ月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金」が科されることになっていました。
さらに、実際に交通の危険を生じさせた場合は、「1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金」と、より重くなります。これらはいずれも刑事手続きとなる(いわゆる前科がつく)「赤切符」の対象でした。
罰則化の背景には、「ながらスマホ」による事故の増加がありました。自転車の運転者が携帯電話などを使用していた状態での事故は、2014年の66件から2023年には139件と約2倍に増加し、死亡・重傷事故に限っては、2014年の9件から、2024年には28件と3倍以上に増えています。その多くはスマホの画面を注視していたケースで、近年の統計では19歳以下が約55%を占めるなど、若い世代に目立つのも特徴です。
そして2026年4月、自転車にもクルマやバイク同様の「青切符」(交通反則通告制度)が導入されました。
携帯電話使用等(保持)の反則金は、青切符の中で最高額の1万2000円で、多くの違反は指導警告が原則ですが、「ながらスマホ」は事故につながりやすいため、指導警告を経ずに直ちに摘発する方針も示されています。
なお、実際に交通の危険を生じさせるなど悪質な場合は、青切符ではなく赤切符の対象となり、刑事手続きに進みます。
青切符の導入により、罰則が軽くなったと感じてしまうかもしれませんが、より積極的に取り締まりができるようになったとも言えます。
警察庁によると、青切符の導入から1カ月間(2026年4月)の全国の告知件数は2147件で、違反別では「一時不停止」が846件でもっとも多く、「ながらスマホ」は713件で2番目でした。
4月から6月までの3カ月間では、青切符の交付は全国で7159件まで増えましたが、違反内容は「一時不停止」が2706件、「ながらスマホ」は2819件と、順位が逆転しています。

自転車に乗るという行為は、バランスを取り、周囲に目を配り、危険を予測するという複合的な運動です。そこにスマホの操作が加われば、運転がおろそかになるのは当然と言えるでしょう。どんなに運転に慣れている人でも、何かをしながらの運転は、予期せぬアクシデントを招きます。
地図やナビは、出発前に目的地までのルートを確認し、途中で見たいときは安全な場所に停止して確認します。スマホをホルダーに固定していても、走行中は画面を注視しないよう注意が必要です。
罰則化から2年が経ち、あらためて「ながらスマホ」をしない習慣を徹底したいものです。







