初日の走行はわずか7周のみ…… EWC第4戦「ボルドール24時間耐久レース」はトラブルとの戦い!? レーシングライダー石塚健のレースレポート

「FIM 世界耐久ロードレース選手権(EWC)」第4戦、フランスのポールリカールサーキットで開催された、「ボルドール24時間耐久レース」に参戦した、レーシングライダー石塚健選手のレポートをお届けします。

電気系のトラブルに苦しめられる

 皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。2026年9月17日~20日にフランスのポールリカールサーキットで開催された、「FIM 世界耐久ロードレース選手権(以下、EWC)」の第4戦、「ボルドール24時間耐久レース」に参戦したレポートをお届けしたいと思います。

 まずはレースウイーク初日から予選まで、そして決勝レースについて、前編、後編に分けてお伝えします。 それでは行ってみましょう!

 ということで、舞台はフランス南部・マルセイユ近郊のル・キャステレ村に位置するポール・リカール・サーキット。今年もEWCの最終戦として行われるのがボルドール24時間耐久レースで、チャンピオンシップ争いが決定する重要なレースです。

 名称の通り24時間の耐久レースなので、8時間のレースである、第2戦「スパ」や第3戦「鈴鹿」よりも獲得できるポイントは多く、チャンピオンシップが大きく動く可能性があります。

「ボルドール24時間耐久レース」に参戦した、レーシングライダー石塚健選手(Dafy-Kaedear-RAC41-Honda)
「ボルドール24時間耐久レース」に参戦した、レーシングライダー石塚健選手(Dafy-Kaedear-RAC41-Honda)

 24時間レース中の8時間と、16時間経過時の順位によって、それぞれ最大で10ポイントを獲得できる可能性があるので、最終的な結果はもちろん、レース中のポジション争いも非常に大切になってくるのが24時間レースであり、レースの組み立て方や作戦ももちろん考えて進めていく必要があります。

 そんな最終戦に、自分達のチーム「Dafy-Kaedear-RAC41-Honda」はチャンピオンシップ3番手に付けて乗り込みました。

 月曜日にサーキット入り。チームはバイクや機材の搬入作業を、僕らライダーも装備品の準備やトラックの確認を行い、走行の準備を進めました。

 今回は初日となる火曜日に2時間のプラクティスが行われ、水曜日は車検、木曜日には早くも予選Q1というスケジュール。

 走り慣れたポールリカールとはいえ、自分自身サーキットへの適応やバイクの確認、セットアップ等、やるべき作業は山ほどあり、いかに効率よくセッションを進めていけるかが重要になってきます。

 そんな中、レースに向けたエンジンの慣らしから初日の走行がスタート。やはりライダー4人で1台のバイクを走らせていくので、しっかりと走行する時間は少なく、不運にも電気系のトラブルで初日の走行は、Tカー(予備バイク)での僅か7周のみで終了となりました。

 水曜日は走行がなく、車検や装備チェック、午後からは市街地でのパレードイベントが行われました。

 木曜日からは公式セッションがスタートとなり、午前中の2時間のフリープラクティスで予選に向けて合わせ込む必要があります。前日の遅れは感じつつも、ペースアップを図りなんとか最低限のスピードには到達。少々不安を抱えたままではありますが、夕方からの予選Q1へ。

 ここまでにあまり走行時間を確保できなかったこともあり、チームの判断でQ1の時間を使ってフルタンクでの燃費チェックと、中古タイヤでのペース上げに取り組むことに。

 走行毎にペースは徐々に上がり、自己ベストから約1秒落ちの1’56,0を記録。まずまずのタイムではありましたが、アタックは翌日の予選Q2に持ち越すこととなりました。

 そして予選Q2。真っ先にコースインしペースの速いライダーと走ろうと試みますが、それぞれが権勢し合う形で中々アタックできず。ここポール・リカールサーキットには、約1.8kmにも及ぶ「ミストラル・ストレート」という超ロングストレート区間があり、 いかにスリップストリームを上手く使えるかが、タイムアップには重要になってくるのです。

 とはいえ、位置取りやタイミングも難しく、結局1人でのアタックとなってしまい、ベストは尽くしましたがまとめきることができず。タイムは1’55,2で僅かに自己ベストを更新することができず、SSTクラス8番手、総合20位の20番グリッドから、明日のスタートを迎えることになりました。

 迎えた決勝日。土曜日の14時にスタート進行が始まり、レースに向けた作戦など監督とライダー、メカニックと最終チェックに入ります。そして15時、いよいよ決勝レースがスタート!!

 ということで今回はここまで。ボルドール24時間、決勝レースの模様はまた次回お伝えします。それでは!

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Writer: 石塚健

(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。
2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。

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