今から80余年前に生み出された伝説のコンプリート・マシン「クロッカー」とは?

リアアクスル部のチェーン引きの構造やフロントフォークの造りなどから、インディアンを流用したわけでなく、オリジナルの車体であることが良く分かるサイドビュー。1936年にこうしたマシンが生み出されたことにロマンを感じます
エンジンはインディアンをベースにヘッドの燃焼室をヘミヘッド化した上でOHVに変更。スカウトはVバンク42度の二気筒だが、手元に残る資料によるとクロッカーは45度Vツイン。最高速度は193km/hとのことです
サイドバルブを改造したものであることが伺えるヘッド回りの構造。小規模の工場から生み出されたことが信じがたい造形美を見せつけます
アルミキャストで製作されたガソリンタンク上のメーターダッシュにはスピードの他、電圧用のアンメーターも装備。筆者はタンク単体を持ったことがありますが、厚みのある鋳物製なので、想像よりもかなり重いです
キャブはハーレーやインディアンと同じくリンカート製を装着。当時、H-D社からリンカート社に対してクロッカーへのパーツ供給をストップするよう通達があったそうですが、リンカート側はこれを無視。結果、クロッカーの販売店に圧力をかけることになったそうです
ハーレーのナックルが鉄板のテールライトカバーだった時代、クロッカーはアルミキャストで製作されたテールランプを採用。現在もレプリカパーツが残るプロダクツです
マフラーは当時のハーレーと同じくフラッシュゴードンタイプを装着。チェーン引きの構造からインディアンを流用したわけではなく、オリジナルのフレームであることが分かります
ハーレーが当時、プレス鉄板のものだったのに対してツールボックスもアルミキャストを採用するクロッカー。こうした箇所にも最高峰のマシンを造らんとするアルバート・クロッカーの理念が伺えます
シートはサドルタイプをスプリングでマウント。軽量化を求めた結果からか、じつにシンプルな構造です
フットボードのラバーにはメーカーエンブレムを刻印。クラッチペダルはシーソータイプを採用します
インディアン・スカウトをベースに排気量を1000ccに拡大した上でOHV化。ガソリンタンクをはじめとするアルミ・キャスト製のパーツなど性能もスタイルも究極を目指して生み出されたマシン、クロッカー。まさにアメリカの伝説的な車両です

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