カワサキ「Z2」タンク内のサビ&液漏れ レストアファンもオススメの補修方法とは? 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.7

ガソリンタンク内部を洗浄します。燃料コックなどの穴を閉じ、中性洗剤をビールコップ半分程度流し入れ、さらにぬるま湯でタンクを満タンに満たして一昼夜放置しました。覗き見できる範囲の汚れが取れたので、一液式ケミカルを使ってサビ取り実践の開始です。しばらく放置したところ、タンクの底の溶接部分から、茶色い液が漏れてきました……
想像以上にタンク内のサビが進行していたようです。特に、溶接部分になる溝は、溶接時の熱でサビやすい傾向です。また、ゴミが溜まりやすいのも溝部分になります。ゴミの下で鉄板がさびていると、ゴミ除去してからでないとサビの除去ができません。底部分の漏れ箇所は要所のペイントを剥がし、再度溶接し直し漏れ止めしてみましたが……
ツールカンパニーストレートで取り扱っているPOR15タンクリペアキットは、タンク内にシーラーを流して硬め、サビ穴を塞ぐケミカルです。仕上げの封孔処理前に使う脱脂洗浄剤や、サビ除去ケミカルを同梱するフルキットのケミカルになります。コーティング剤は、開封後に徹底的に混ぜて沈殿物を溶込ませるのが成功の秘訣になるそうです
マリーンクリーンとの名称の脱脂洗浄液をボトルの半分くらいバケツに入れ、同量のお湯で希釈しました。全量希釈利用する必要性は無いようですが、一度に使い切ってしまっても、特に問題はなさそうです。大きな四輪タンクなら全量利用しましょう
説明書に従い作業実践進行しました。希釈量を同じにするために、お湯をペットボトルに移して同量確認してから希釈混合しました。熱湯ではなく60℃前後のお湯でも、十分な効果を得ることができます。やけどするので熱湯の利用は避けましょう
洗浄処理後のガソリンタンクの合わせ部分には、数多くのピンホールが開き、残念ながら液漏れしていました。そこで溶接補修しましたが、まだ液漏れする可能性はあります。そこで溶接部分全体に布ガムテープを貼って、気持ち程度の液漏れ対策を施しました。こんなガムテープ作戦で大丈夫? 少々不安でしたが、結果としては好結果を得られました
説明書に従い希釈したマリーンクリーンをガソリンタンク内に注ぎます。簡単な作業でもいい加減に進行すると、大切なケミカルを無駄にしてしまうため、作業は確実にジョウゴなどを利用しましょう。2リットルのPETボトルをカットしても使いやすいです
タンクキャップの代わりにゴム円錐の栓をして、洗浄液をタンク内部全体に行き渡らせます。油汚れがひどいタンクでは、マリーンクリーンを利用する前に、中性洗剤をお湯で希釈しながらタンク内に注ぎ、事前に大まかな汚れ落しを行ったほうが作業効率が良くなります。空洞タンクならステンレスチェーンでザザザーッと内部を擦るように洗浄するのも効果的です
脱脂洗浄は24時間以上行いました。時折、タンクを回して洗浄液を行き渡らせるのもポイントです。内部の洗浄液が冷えてしまうと脱脂能力が低下しますので、毛布などで何重にもくるんで、保温することで洗浄効率は高くなります。洗浄後はマリーンクリーンをバケツに抜き取って、液汚れを確認しましょう
洗浄液を抜き取りタンク内が空になったら、水道ホースを利用して、水で圧力を掛けながらタンク内部を徹底的に洗浄しましょう。マリーンクリーン洗浄液は環境汚染が無い成分てす。ホースの先を追って水圧を高めて内部洗浄しましょう
水道水でタンク内部を洗浄する際には、タンク内部に水を入れた状態で、ロングノズルのエアーガンを併用すると効果的な洗浄ができます。タンク内部の水は少量で良く、ロングノズルのエアーガンによって隅々まで「うがい」洗浄しましょう
水道水で完全に洗浄したらメタルレディ原液をタンク内に全量注ぎ込みます。ゴム栓でフタをして、処理液をタンク内部全体に行き渡らせるように、タンクをグルグル回しましょう。サビが少なければ30分程度、サビが酷い場合は数時間処理するように指示されています。タンク内のサビは、奥の奥まで目視確認できませんので、グルグル回しながら半日程度、処理してみました
タンクを持ち上げてグルグル回しながら半日ほど処理を続けました。1時間毎に処理液をタンク内全体に行き渡るように作業を進める段取りとしました。円錐ゴム栓をしっかり差し込めば、逆さまにしてもタンクキャップ部分から液漏れはありませんでした
半日後、処理液を抜き取り、タンク内部を確認してみました。残留していたサビは、黒サビ化していました。この処理状態を確認後に再び水道水で徹底的に洗浄します。エアーガンの併用で、さらに効果的な洗浄ができます。その後、天日で完全乾燥させました
天日乾燥後に燃料コック部をガムテープで塞ぎます。乾燥させたつもりでも奥の奥に水分が残っていると、後の処理に失敗してしまう可能性もあります。心配な時には、タンク内をヒーターやドライヤーで強制乾燥させるのが良いです。水分は大敵です!!
POR-15タンクライナーは、フタがしっかり押し込まれています。フタを開けたら棒や細いヘラを使って徹底的にライナー液を混ぜましょう。缶の底には目止め剤が沈殿しています。今回は5分程、徹底的に攪拌しました。その効果で流動性が高まりました
ペットボトルをカットしたジョウゴでタンクライナーを一滴残さず流し込みました。流し込みを終えたらタンクキャップにゴム栓をして、前後、左右、ひっくり返しなどなど、タンク内部全体にライナーを行き渡らせます。流動性は決して良くないので徹底的に!!
ゴムハンマーを利用して、溶接部分をコンコン叩き、溶接鈑金の合わせ溝の奥までライナーが届くように願いつつ作業を進めました。溝部分は、エアー噛みしやすいので、このようなコンコン作戦が、実は効果的だと思われます
タンクキャップ部分から内部の様子を確認しながら、残留ライナーを徹底的に抜き取りました。その結果、何と、缶の全量に対して7割近く!? いゃ、それ以上のライナーを排出できたかも知れません。効率良く作業できたような気がしました
タンクキャップ部分から内部を覗き込むと「分厚い樹脂層で形成される」のではなく「タンク内部にペイントを吹き付けた」ような印象です。ライナーの色がシルバーなので、ガソリンスタンドで給油する時にも、目立つことありません!!
タンクライナーの流し込み処理を終えたら、キャップとコック部分の栓を開放したまま、風通しが良い場所で96時間以上放置することで、ライナーは完全に乾燥できます。金曜日の夕方頃に処理を終えたので、96時間後は、火曜日の夕方以降になります
タンクライナー処理が完了した後に、そのままペイント依頼しましたので、ガソリンを注ぐまでの間には2ヶ月近くの期間がありました。完全乾燥は間違い無いと思います。その後、ガソリン満タンで何度も走ってますが、溶接部分のペイント被膜がブヨブヨになること無く=ガス漏れはありません
筆者(たぐちかつみ)が所有するZ2(KAWASAKI 750RS Z2-A後期 1975)
ガソリンタンク内部を洗浄します。燃料コックなどの穴を閉じ、中性洗剤をビールコップ半分程度流し入れ、さらにぬるま湯でタンクを満タンに満たして一昼夜放置しました。覗き見できる範囲の汚れが取れたので、一液式ケミカルを使ってサビ取り実践の開始です。しばらく放置したところ、タンクの底の溶接部分から、茶色い液が漏れてきました……
想像以上にタンク内のサビが進行していたようです。特に、溶接部分になる溝は、溶接時の熱でサビやすい傾向です。また、ゴミが溜まりやすいのも溝部分になります。ゴミの下で鉄板がさびていると、ゴミ除去してからでないとサビの除去ができません。底部分の漏れ箇所は要所のペイントを剥がし、再度溶接し直し漏れ止めしてみましたが……
ツールカンパニーストレートで取り扱っているPOR15タンクリペアキットは、タンク内にシーラーを流して硬め、サビ穴を塞ぐケミカルです。仕上げの封孔処理前に使う脱脂洗浄剤や、サビ除去ケミカルを同梱するフルキットのケミカルになります。コーティング剤は、開封後に徹底的に混ぜて沈殿物を溶込ませるのが成功の秘訣になるそうです
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タンクキャップ部分から内部を覗き込むと「分厚い樹脂層で形成される」のではなく「タンク内部にペイントを吹き付けた」ような印象です。ライナーの色がシルバーなので、ガソリンスタンドで給油する時にも、目立つことありません!!

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