カワサキ「Z2」いよいよエンジン組み立て開始!! しかしその前にやるべき各部のコンディション確認 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.25 クランクストロークが58mmのZ2Eに対して、Z1Eは66mmとかなり長い。2本のクランクシャフトを比較すると、ストロークの違い分だけクランクピンセンターが外側に位置し、クランクピン径が太いのもZ1の特徴です。ダイヤルゲージで振れ確認しましたが、いずれも振れは1/100mm以内。良かった!! バイク購入直後にクラッチ周りのオーバーホールは済ませていたので、今回は敢えて分解することなくミッションシャフト一体で分解。クラッチアウターのドリブンギヤダンパースプリングを保持するリテーナーと呼ばれる部品にクラックが入っていないか? ガタが無いか? そのあたりはしっかり確認点検しなくてはいけません 溶接にて補修するとクランクケースに熱歪みが出てしまう恐れもあるため、ここでは敢えて金属充填接着剤のデプコンを利用することにしました。完全乾燥後に盛り付けた不要な部分をヤスリで削りましたが、アルミとほぼ同等の硬度がありました ギヤの内側や陰になる部分のドックに関しては、ギヤを抜き取り分解して、各部の磨耗状況を確認しました。メタルブッシュ摺動部に著しい磨耗は無く、ドックの角が丸くなるような磨耗も皆無でした。スプラインブッシュは、シャフト側オイル孔とメタル側オイル孔が一致する部分で復元します。孔位置がズレてしまった状況で組み合わせると、オイル通路が遮断され、焼き付きの原因になります このZ2Eエンジンの組み立て作業における「メインイベント」は、Z1E純正クランクシャフトの組み込み作業になります。Z1EとZ2Eは、クランクシャフトおよびシリンダー&ピストンが異なりますが、その他は共通部品が多いです 取材先のバイクショップで見つけて購入したZ1E用中古クランクシャフト。ピストンピンサイズと同じΦ17mmの磨き棒があれば、このような方法でコンロッド曲がりなどはザックリと点検することができます エンジン分解時に発覚しました。お先真っ暗!? になったクランクケースのクランクジャーナル受け破損部。メーカー組み立て時に、位置決めピンがズレていた状態でクランクケースを締め付けたのが原因だと思われます クラックが入った部分に開先加工を施し、デプコンで覆うように補修。余分な充填剤の盛りをヤスリで削ったら、クランクシャフトをセットして、ジャーナルキャップを規定トルクで締め付け、クランクシャフトがスムーズに回るか否かを確認しました クラッチ周りは安心していましたが、初対面のミッションギヤ関連部品は、各ギヤ軸に振れが無いか? ドック部分に磨耗が無いか? 等々、しっかり点検しました。ベアリングにもダメージは無く、スムーズに回ってくれました 関連記事 あの巨摩郡の愛車が令和に復活!? ライダー必見のエモ動画も (PR)バイク王 「サイドカバーエンブレム」もリフレッシュ!! バイクの“名称”部品こそコンディションが大事!! バイク業界大手の知られざる裏側、岡崎市の拠点にメディア初潜入 (PR)RED BARON カワサキ「“新”Z900RS」発売! 新たな“ブルー”のカラー&新グラフィックで魅力を深化! 「146万円で買える」「だいぶ低重心」「オレンジだよね!」など反響 KTM「790アドベンチャー」2026年モデル発売 この画像の記事を読む あの巨摩郡の愛車が令和に復活!? 必見のエモ動画も なぜ「あの店」は旧車に強いのか? 拠点を初公開 バイク不足で高騰中!愛車の相場を調べてみる>> 画像ギャラリー