カワサキ「Z2」走行僅かでも「排気バルブガイド」にはガタが発生!! 〜日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承〜Vol.26

バルブフェースに目立った磨耗はありませんでした。走行浅エンジンの証拠です。バルブシートとの当たり幅がメーカー純正仕上げの若干広い傾向でしたので、吸排気バルブフェースとバルブシートとの当たり幅を1.0mmに指定しました
砲金製マテリアルの吸排気バルブガイドはZ1E/Z2Eの特徴です。KZ900やZ1000A系になると、吸排気ともバルブガイドは鋳鉄製に変更されます。排気側バルブステムに明らかなガタを感じました。せっかく分解したので、吸排気バルブガイドともに、後期モデル用の鋳鉄ガイドへ入れ換えることにしました
シリンダーヘッドおよびシリンダーはペイント仕上げに備えてサンドブラストを実施。燃焼室も気にせず処理することにしました。バルブの傘に付着したカーボンも、磨くのではなくサンドブラストなら簡単に除去できます。後々、組み立て前には磨きますが、磨きの段取りとしても、この方が楽です
内燃機ショップに作業依頼する際には、必要な部品はすべて依頼者が用意します。また、加工指示書にて、依頼内容を明確にするのと同時に、希望する仕上げ寸法詳細も明確にしなくてはいけません。吸排気バルブともシートの当たり幅は1.0mmに指定しました
カワサキZ1用として発売されていたドリームタイマーピストンのΦ69mm仕様(現在は絶版部品)を組み込みます。圧縮比が9.5前後に設定された鋳造ピストンで、70年代当時には北米市場にて数千セット販売された実績があるボアアップピストンになります
時系列的には組み立て後の画像になりますが、ほぼ完成したコンプリートエンジンになります。分解前の薄汚かったエンジンと比べて、相当に美しい仕上がりを得ることができました。車体に搭載して、走れる日が楽しみです
様々なご意見があるとは思いますが、内燃機加工依頼前に、アルミナメディアによるサンドブラスト「下処理」(仕上げの前段階)を行いました。ガンコートによるブラックペイント仕上げを想定したアルミナ仕上げになりますが、この段階まで下処理した後に内燃機加工依頼しました
走行距離が極めて浅かったZ2Eエンジン。おそらく実走行でも数千キロ程度のエンジンだったと思われます。街乗りメインで走らせていたので、燃焼室内にはカーボンがしっかり堆積した状態でした
「エンジンを愛するすべての人のお手伝いをしたい」内燃機加工を通じて我々サンメカの守護神となってくれているiB井上ボーリング代表の井上壯太郎さん(手元のシリンダーは900Z1用のICBMシリンダーです)。900Z1のICBM依頼数は特に多いですが、Z1に限らず様々な旧車エンジンに対応可能な技術です。取材撮影協力/iB井上ボーリング

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