「サイドカバーエンブレム」もリフレッシュ!! バイクの“名称”部品こそコンディションが大事!!

本格的なガン吹きタッチアップ&補修ペイントで、フレーム骨格の存在感が際立ったモトグッツィ「850ルマンIII」(1986年型)です。外装パーツの磨き仕上げも進行し、バイクにとっては重要なファクターかつアイコンと言える「サイドカバーエンブレム」の補修仕上げを行うことにしました。

サイドカバーエンプレムは美しいに限る!!

 そのバイクが何というモデルなのか「名称」を問われたときに、思い浮かぶ部品のひとつにサイドカバーエンブレムがあります。エンブレムは、とても重要なアイコンだと思います。そんな部品こそ「コンディション」が良くないと、バイク全体がくすんで見えてしまいます。また、欠品しているとモデル名称も不明になってしまいます。

 現在、レストア仕上げを展開している不動車で、1985年に国内輸入されたモトグッツィ「850ルマンIII」(1986年型)は、長年に渡るガレージ内放置によって(30年以上放置)、そのコンディションは、悪化の一途を辿っていました。

 画像を見ただけでは「ちょっと磨けば走れそうじゃない?」といったコンディションかもしれません。しかし現実は異なり、どう見ても不動車です。走らせるまでには、相当なメンテナンスと部品交換が必要不可欠になります。特に、ゴム製部品は、ほぼすべての部品にひび割れが入っています。

磨けば輝かないことはありませんが、明らかに塗膜が剥がれているところには、ペイントを筆入れしなくては美しく蘇りません。このような部品の修理が得意な『モデルクリエイトマキシ』の板橋さんに相談して、最善かつ簡潔な補修仕上げをお願いしました
磨けば輝かないことはありませんが、明らかに塗膜が剥がれているところには、ペイントを筆入れしなくては美しく蘇りません。このような部品の修理が得意な『モデルクリエイトマキシ』の板橋さんに相談して、最善かつ簡潔な補修仕上げをお願いしました

「ルマンIII」は、現役だった当時から気になっていました。そんな想いから、仕上げるために購入したわけで、細部にわたる様々なコンディションを高めていきたいと考えています。

 そんな部品のひとつに「サイドカバーエンブレム」があります。ツヤ加減が引けてはいましたが、ガレージ内保管ということが幸いし、カウルやサイドカバーなどと同様に、交換せずに蘇えらせることができそうです。

 しかし磨くだけでは済まないコンディションです。そこで、部品補修のプロである『モデルクリエイトマキシ』へエンブレムを持ち込み、代表の板橋さんに相談してみました。すると「現状のペイントを奇麗に剥がしましょう。もちろん下地にキズなどのダメージを与えないように剥がさないといけません。まずは、ベース作りからですね」との返答を頂きました。

 それとは別に、「エンブレムは取り外すときに慎重に作業しないと、固定ピンを折ってしまいがちです。スピードナットと呼ばれる部品で固定する、ピンへの引っかけ部分を慎重に開いてフリーにしてから、エンブレムを外すように心掛けないといけません」ともお話して下さいました。

 そんなことを伺いながら、サイドカバーからエンブレムを外して、リフレッシュ作業へ取り掛かりました。

【画像】やれたエンブレムを再現!! 部品補修のプロによる匠の技を画像で見る(30枚以上)

画像ギャラリー

Writer: たぐちかつみ

フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。

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