ホンダの新技術「電動過給機」ってナニ? 「ターボ」とは何が違う?

圧縮機を電動モーターで駆動する「電動過給機」の概念図
ホンダの「電動過給機」
現行バイクの多くが搭載する4ストロークエンジンの動作概要。「吸気→圧縮→爆発(燃焼)→排気」の4行程を繰り返すことで回転エネルギーを生み出す
一般的なバイクのエンジンは、ピストンが下る際の負圧で混合ガスを吸い込む「自然吸気エンジン」(NA)
「ターボチャージャー」は排気ガスの圧力で回転するタービンが、同軸の圧縮機を回して過給する
「スーパーチャージャー」はエンジン(クランクシャフト)の回転力で、チェーンやギヤを介して圧縮機を回して過給する
1982年発売のヤマハ「XJ650 TURBO」は、燃料供給では国内4メーカーの中で唯一キャブレター方式を採用。最高出力85馬力
1982年発売のスズキ「XN85」は、排気量673ccの空冷DOHC直列4気筒エンジンにターボチャージャーを装備し、最高出力85馬力を発揮
国内4メーカーで最後発となる、1984年に発売しされたカワサキ「750Turbo」は、同時期の「GPZ1100」(120馬力)や「GPZ900R」(115馬力)に迫る112馬力を発揮
カワサキ「750turbo」エンジンの透視図
スーパーチャージャーを装備するカワサキ「Ninja H2 SX SE」(2024年モデル)
スーパーチャージャーを装備するカワサキ「Z H2 SE」(2024年モデル)
クランクシャフトからチェーンで圧縮機を駆動するスーパーチャージャー。画像はカワサキ「Ninja H2」(2015年型)
「EICMA2024」でホンダが公開した「電動過給機」付きV型3気筒エンジンのコンセプトモデル
「過給エンジン」は、混合ガスを押し込んでパワーアップを図る
量産市販バイク初のターボ車は、1981年発売のホンダ「CX500 TURBO」。ホンダ初の電子制御式燃料噴射装置によって82馬力を発揮。翌1982年には650ccに排気量を拡大した「CX650 TURBO」(100馬力)を発売
ホンダの「電動過給機」は配置の自由度が高い

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