はやく高速クルージングを楽しみたい!! 不動車だったヨーロピアンVツイン「気持ち良く走る」ための各装備を徹底検証!!
ガレージの仲間に加わったモトグッツィのスポーツモデル、故郷イタリアのマンデーロから日本に向けて輸出された、850ccモデルの「ルマンIII」最終型を、時間さえあれば真夜中の帰宅後にもガレージ作業を進行して、日に日に美しさや輝きを増しています。ここでは、明らかにメンテナンスが必要な各部品を取り外し、今後のメンテナンスの方向性を明確にしていきたいと思います。
「ロングツーリングへ出掛けたい!!」はやる気持ちを押さえてまずはメンテナンス
しばらく国産車いじりが続いていましたが、久しぶりの外車、しかもヨーロッパ車の雄、イタリアのモトグッツィいじりを楽しんでる筆者(たぐちかつみ)です。
モトグッツィと言えば、現代に続く世界最古の量産バイクメーカーのひとつです。以前は、ドゥカティLツインのフルレストアやカスタムをメインに楽しんでいましたが、現在はBMW「K 75 S」の磨き込み&ペイント仕上げと、この「ルマンIII」いじりを楽しんでます。
初体験のグッツィなので、何かと苦労しながらも(モトグッツィ専門店には補修部品が揃っていて助かります)、いじり作業は滞り無く進行しています。
しかしながら、走りの楽しみはまだまだ先になりそうです。いじり始めたら徹底的に「現状最善」を求めていくのがぼくのやり方なので、気になる部分をメンテナンスしないと走りに出掛ける気分にはなれません。

モトグッツィ製Vツインエンジンのフィーリングは、過去に『クラブマン誌』の編集者当時、マーニ・グッツィを含めて様々なモデルに試乗してきた経験があります。ですからある程度は理解しているつもりです。
複数台所有してきたドゥカティLツインと比べて、対極的なフィーリングを持つのがモトグッツィの「縦置きVツインモデル」のような気がしています。
サーキット走行で、手軽に速く走りたいならドゥカティに分があり、のんびりツーリングを楽しみたいのならモドグッツィだと思います。もはやおじさんのぼくには、グッツィのほうが似合うような気がしていますが、どっこいそのスボーツ性は侮ることができません。
徹底的な軽量化によって、驚きのパフォーマンスを発揮するのがモトグッツィでもあるのです。それ以上に、高速クルージングの安定性が素晴らしいのが縦置きVツインエンジンモデルの特徴なので、「ルマンIII」を仕上げた後の高速ロングツーリングが、何よりも楽しみです。
そんな楽しみのために、偶然にも目の前に現れた不動車「ルマンIII」を購入してしまったわけです。せっかくだから、バイクいじり好きにとって最高のご馳走でもある「不動車再生」の悦びを味わってみたいと考えました。
自分自身の手で、納得できるまで楽しみたいのですが、車両細部を凝視すると、ゴム部品はほぼ全滅でした……(つづく)。
Writer: たぐちかつみ
フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。









