ホンダ旧横型ミニ系「北米市場」専用モデル もっともホットな横型「SL70」のフルレストア+カスタマイズ

コンペティションモデルと言う立ち位置ではなく、子供用スクランブラーモデルとか、ピットバイクとして誕生した歴史もある「SL70」シリーズ。生産年は1971~73年の2年半ほどで、K0とK1がありました。K1にはメーターが付きますが、K0には無装備でした
ハンドル周りは国内「マイティダックスST90」にも似ていて、キルスイッチを標準装備しています。国内販売された原付二種モデルで、キルスイッチを標準装備しているモデルと言えば「CT110」が知られています。特徴的な装備と言えます
ヘルメットロックも当然にありません。シートが破けてしまったようで、北米マーケットで流通しているリプロダクションシートに交換済みのようです。シート表皮のシボデザインやウェルダーパターンは、純正部品を忠実に踏襲しています
完全分解を決意した数秒後には、締め付けボルトやナットに防錆潤滑スプレーを大量に塗布しました。こうして防錆浸透油を吹き付けて放置することで、数日後の分解時には、驚くほどスムーズにボルトが緩みます。是非、試してください
レストア仕上げを考えた結果、前後ホイールサイズは前がスーパーカブの17インチで、後ろはノーマルの14インチにしました。リアの14インチは、以前にガレージセールで購入したリトルカブ用の極上中古鉄リムとスポークを磨いて使おうと思います
「鳴門(ラーメンの具)」のようにはなっていませんが、すでに手裏剣と化していたドライブスプロケットの減り具合。メンテナンスしないで乗り続けられるライダーさんの考えが、ぼくには信じられません。日本でもそのような車両、見かけますよね
シルバーに見えますが、アルミシリンダーではありません。旧横型エンジンでアルミシリンダーは原付スーパースポーツモデルの「SS50」のみでした。ミッションはリターン式の4速で、シリンダーヘッドは「CL70」と同じビッグフィン仕様です
手荒に扱われていた証拠と言えます。キックシャフトの折れからも、このバイクの歴史を垣間見ることができます。体格の大きなライダーが力任せにキックを踏み込み続けた結果として、このようなトラブルにもつながります。国内でも時折見かけますよね
難しいことは考えずに分解あるのみ!! 電気系は一切再利用せず、初代エイプ用のバッテリーレス12ボルト仕様に変更します。シャリィでも初代エイプ仕様にコンバートして、その扱いやすさと使い勝手の素晴らしさには感銘しました
前後足周りを分解バラバラにするときに、あると便利なのがオフロード系モデル用のリフトアップ式メンテナンススタンドです。ダウンチューブデザインが最低地上高かつフラットなケースが多いため、ガタつくことなくリフトアップできます
リトルカブ用の極上リアホイールをそのまま取り付けてしまおうか? とも考えましたが、ハブデザインがまるで違っていました。スプロケダンパー周りはダックスと同仕様みたいで良かったです。新品部品への交換も楽々です。ドリブンスプロケも要交換です
リアブレーキパネルはSL70専用部品なのかも知れませんが、仮に、同仕様があるとすればマイティダックスあたり? パネルの側面、トルクアームあたりにある抜き穴のような軽量化デザインが印象的で、他のモデルでは見たことがありません
シルバーペイントのフレームは、兄貴分のSLシリーズ、通称「コブラ」シリーズから踏襲されています。完全な一体型ダブルクレードルフレームのため、エンジンマウント部の右上は、脱着式プレートを採用していました。エンジンの載せ降ろし対応です
フルレストアを決意!! と言うことは、フレームペイントもプロにお願いします。ステアリングヘッドパイプには、北米輸出モデル特有のレジストリー打刻銘板がリベット固定されています。リベットを抜き取ったら、美しいまま取り外すことができました
ペイント依頼の前に、サイドスタンドピボットやステップピボットのガタや摩耗を、溶接補修やブッシュの圧入などでしっかり修理します。サイドスタンドのフレーム側は楕円になった穴を真円で拡大した後に、砲金ブッシュを圧入するのが良いです
分解しながら各種ボルトや部品を選別しました。再ユニクロメッキを依頼するボルトやシャフトも、この段階で仕分けておくと作業性が良くなります。白ユニクロと黄色クロメート仕上げの2タイプで依頼します。分解後、ワイヤーバフでしっかり磨きます
クランクケース刻印は、頭数字「1」から始まるのが「SL70」の初期型です。ただしこのK0はフルオートのカムチェーンテンショナーを採用しています。チューニングエンジンにはやや不向きだと思われます。対策されたK1は、マニュアル式に変更されていました
写真映りを信用してはいけません。画像で見た時には、好印象でした。ところが現実的には、サイドスタンドピボットが驚くほどガタガタで、スポークはところどころ折れているほどでした。車両を受け取った直後には、完全バラバラのフルレストアを決意しました
同タイミングでバイク仲間の友人が購入した「SL70」(K1)です。カラーリング変更でK0仕様になっていますが、フレームナンバー、エンジンナンバー、各ディテイル部品を見る限り、「SL70」(K1)のようです。希少なモデルだけに、カラーリングは戻したいところですね

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