MotoGP第10戦 ホンダのマルケス選手今シーズン最低リザルトの3位

MotoGP第10戦チェコGPは、ドゥカティ・チームが圧倒的な速さを他のチームにみせつけ1-2フィニッシュを飾りました。また、ホンダのマルケス選手は、MotoGP100戦目を3位表彰台でフィニッシュしています。

ドゥカティ勢 執念の1-2フィニッシュ!

 サマーブレイクを終えてシーズン後半戦が開始されたMotoGP第は、第10戦チェコGPが行われ前評判通りの速さをみせたドゥカティ・チームのA・ドヴィツィオーゾ選手が優勝し、J・ロレンソ選手が2位に入りました。

ドゥカティ・チームのA・ドヴィツィオーゾ選手としJ・ロレンソ選手

 節目となるMotoGP100戦目を迎えた「Repsol Honda Team」のM・マルケス選手は、ドゥカティを駆る2人と激しいポジション争いを展開しましたが、惜しくも3位。しかし、着実にポイントを確保しチャンピオンシップを争う総合2位のV・ロッシ選手に49点の差をつけ、3年連続5回目のタイトル獲得に向けて前進しています。

●優勝 A・ドヴィツィオーゾ選手(Ducati MotoGP team)

「素晴らしい勝利だ!レース・ウィークエンド前からやれそうな気がしていたので本番が待ち遠しかったが、まさかここまでの勝利が手にできるとは予想していませんでした。金曜日の第1セッションから速さには手応えを感じていた。昨日の予選は、凄い走りができたと思う。今日のレースも戦略が完璧でした。それ以外にも、すべてに満足している。ラップ毎にレースを組み立てて、周囲で起こっていることを自分なりに解釈して、ライバルのライディングも観察できた。リアタイヤを使いすぎずに良いレースもできた。終盤はちょっと手こずったが、ホルヘ(ロレンソ)とマルク(マルケス)を抑えることができた。今日はふたりとも本当に速かったので余計に嬉しい」

●2位 J・ロレンソ選手(Ducati MotoGP team)

「2位フィニッシュは嬉しいし、チームとしての1-2フィニッシュはもっと嬉しい。金曜日からの状況を乗り越えたことに誇りを感じています。金曜日は若干手間取ったが、少しずつマシンを向上させて、高い戦闘力を確保することができました。レース・セットアップや戦略もしっかりと確定でき、今日は冷静に状況を分析しました。今回はタイヤに気を遣って、終盤に最高のレースができるようにすることがポイントでした。加速中にちょっとマシンが暴れる場面もありましたが、それ以外は概ね安定していたし、フィーリングも良かった。しかし、今日は勝つチャンスがあっただけに(2位は)残念。残り2周時点でマルケスをオーバーテイクしたことで、ドヴィツィオーゾにちょっとしたアドバンテージを与えることになった。おかげでアンドレアをオーバーテイクできませんでした。いずれにしても、今日のアンドレアは素晴らしいレースをしていた」

MotoGP100戦目は3位に終わったM・マルケス選手

●3位 M・マルケス選手(Repsol Honda Team)

「今週末の目標はチャンピオンシップでリードを広げることで、それを達成することができました。ここへ来たときは46ポイント差でしたが、49ポイント差で次戦に向かうことになりました。昨日の予選が終わったときに、ロレンソとドヴィ、もしかしたらバレンティーノも強敵になると思っていましたが、その通りの戦いになりました。僕も戦う準備はできていましたが、正直、2人のドゥカティ勢とは対等に戦えませんでした。彼らは加速で強く、ブレーキングも安定していました。前に出ようと努力しましたが不可能でした。そこで、作戦を変えて3位を獲得することにしました。今日は僕にとってMotoGP100戦目でしたが、この経験を生かすことができました。もしMotoGP2戦目か3戦目だったら、優勝を狙ったかもしれません。そして優勝するか、もしかすると転倒していたと思います。でも今日は100戦目。冷静に判断をしました。3位というのは、今季ちゃんと走ったレースでは、もっとも悪いリザルトです。でも、ここはいつも苦戦するサーキットなので、トップと僅差でフィニッシュできたことはうれしいです。今後、相性がいいサーキットでは、いいレースをする自信があります」

【了】

提供:くるまのニュース

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