「アドベンチャーバイク」の先駆けはBMW Motorrad「GS」だった? 最新型「R1250GS」が特別な理由とは

大柄な車体に見合わず軽快な走りで気分も高揚する

 2018年に新型となったBMW Motorrad伝統の水平対向2気筒エンジンは、排気量を従来の1169ccから1254ccにアップしました。なかでも大きなトピックスは、バイクの量産市販車としてはメーカー史上初となるシフトカム(可変カムシャフトコントロール)を採用したことです。

BMW Motorrad R1250GS(HPモータースポ―ツカラー)にステンレス製ラゲージラックとアルミ製サイドケースを装着した例

 クルマのガソリンエンジンには以前から用いられている機構ですが、これによりエンジンの回転域に応じて、より効果的に安定した出力を発揮できるようになります。

 たとえば歩くよりも遅い速度で曲がり始めるときや、でこぼこの地面でタイヤの転がりに抵抗があるとき、これまではクラッチをつなぐ際にエンストする恐れがありましたが、簡単に走り出すことができました。大きくて重たいバイクは少しでも傾いた状態でエンジンがストップすると、足で支える間もなくいとも簡単に倒れてしまいます。その「立ちゴケ」リスクが軽減されたのは歓迎すべきことでしょう。

 また、峠道でコーナリングを楽しんでいるときも、細かくシフトチェンジをすることもなく、ぐいぐいと力強く走ってくれます。低速から高速まで、幅広い回転域で安定した駆動力を効率的に発生するため、ライダーの不安や仕事量を減らし、より走ることに専念できるのです。

 今回の試乗で意外と頻繁に使った機能が「HSC(ヒル・スタート・コントロール)」です。これは坂道で一時停止したときに、ブレーキレバーをさらに強く握り込むと、ブレーキレバーやペダルを開放しても停止状態を保ってくれる、クルマで言うところのサイドブレーキです。クラッチをつなげばそのまま発進できるので、慣れてしまうと使わずにはいられないくらいラクでした。

 ほかにも、ここでは紹介しきれないほどライダーの旅路をサポートする安全・快適装備が満載の「R1250GS」は、このカテゴリでは他の追随を許さない絶対王者と言えるでしょう。また、BMW Motorrad日本仕様は、すべてのモデルにETC2.0を標準装備しています。

 BMW Motorrad「R1250GS」の価格(税込)は、251万円です。

【了】

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