スタイルで選んでもソンは無し! 歴史的名車へのオマージュが込められた「アーバン・ジー・エス」の魅力とは?

バイクの原風景を思わせるフィーリングに感動

 ひとしきり「GS」シリーズは試乗しましたが、「アーバンGS」だけは明らかにコンセプトが異なります。実際に走るシーンを想定したつくりではなく、「GS」の世界観をデザインに落とし込み、歴史的名車へのオマージュを含んでいるのです。

BMW Motorrad「R nineT Urban G/S」

 ベースとなる「R nineT」シリーズがそうであるように、「アーバンGS」はオンロードバイクです。乗車姿勢はハンドルがやや遠く軽く前傾になり、ステップに足を乗せると膝の曲がり具合にやや窮屈さを感じます。

 搭載されるエンジンは排気量1254ccの最新ボクサーツインではなく、発売当時のまま1169ccです。

 最新じゃなければ時代遅れなのか? というとそんなことはありません。走ると味わい深く、エンジンの鼓動や回転の上昇ぐあい、弾ける野太い排気音など、じつに「バイクらしい」、「乗っている感」が強く感じられます。

 シンプルさを追求しつつも安全装備は外せません。滑りやすい路面でのブレーキングでタイヤがロックして転倒するのを防ぐABS(アンチロック・ブレーキ・システム)と、タイヤが空転したら電子的に出力を制御してグリップを回復するASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)は標準装備しています。

BMW Motorrad「R nineT Urban G/S」(写真はキャストホイール装着車)

 タイヤサイズは前が19インチ、後ろが17インチでR1250GSと同じ仕様です。オフロード向けのタイヤを装着したいと思ったら選択に迷うこともないでしょう。それにチューブを必要としないワイヤースポークホイールを装着しているので、旅先でパンクしても修理キットを携行していれば、復帰に大幅な時間を費やすこともありません。実際は砂利道やダートなど、多少のオフロード走行も許容してくれます。

 オンロードでもオフロードでも、バイクで行く冒険の旅に本格的な装備はなくとも、「アーバンGS」はその名にあるとおり、都市のクルーズに冒険マインドを抱くことができるバイクなのです。

【了】

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