おみやげはシャレのきいた「2本の剣」!? ヤマハがはじめて開催するイベント、そのねらいとは?

前2輪、後1輪の3輪バイク、ヤマハ「NIKEN(ナイケン)」にツーリング仕様の「NIKEN GT(ナイケンGT)」が追加され、メーカーは初めて一般ユーザー向けの試乗会と、オーナーズミーティングを同時開催。その意図をうかがいました。

まずは体験していただかないとわからない、見た目も強烈で新鮮

 ヤマハは「NIKEN(ナイケン)」、「NIKEN GT(ナイケンGT)」のパフォーマンスを堪能できるエクスクルーシブ試乗会と、初の「ナイケン・オーナーズミーティング」を、2019年5月19日(日)ターンパイク箱根(神奈川県足柄下郡湯河原町)にて開催しました。

試乗会参加者には2本の「剣(刀)」を模したお箸と刀(箸)置き、オーナーズミーティング参加者にはそれに箸袋をセットしてプレゼント

 このイベントは事前申込みで限定120名が試乗することができ、さらにオーナーどうしの交流の場にもなります。また開発責任者やデザイン担当者によるトークショーもおこなわれ、貴重な誕生秘話や苦労話を聞くこともできました。

 ターンパイク箱根をナイケンばかりが走る姿は圧巻の一言、キョーレツです。つづら折れの続くワインディングも旋回性能に優れるLMW(リーニング・マルチ・ホイール)機構を採用するナイケン/GTですから、試乗会に参加するライダーはみな余裕があるように見えます。

 ヤマハ発動機販売株式会社MC営業部マーケティング課の菊地さんに、試乗会とオーナーズミーティングを同じ場所で同時開催した意図をうかがいました。

「試乗会は、ナイケンの走行性能を実際のツーリングシーンで体験していただこうと、ワインディングロードを選定しました。オーナーズミーティングは、オーナーどうしが集い、語りあえる機会になればと考えました。これから購入を検討しているライダーの方々にも、その世界観が伝わればと思い、同時開催しようと決めたのです」

ターンパイク箱根で「NIKEN(ナイケン)」、「NIKEN GT(ナイケンGT)」を試乗する参加者

「オーナーさまの車両を見てカスタムの参考にしていただいたり、開発者のトークショーでLMWへの関心をより強めてもらいたいと思います」

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「ナイケン」は2018年9月より予約を開始し、2019年3月より「ナイケン GT」の予約を受け付け開始しました(いずれも受注生産)。すでに「ナイケン」のオーナーや、購入を検討している人、気にはなるけど見たことすらなかった人たちにとって、このようなイベントはよい機会になるのではないでしょうか。次回は2019年5月26日(日)、比叡山ドライブウェイ(京都府京都市左京区)にて開催されるようです。

【了】

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Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

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