ヤマハのM・ビニャーレス選手が2019年シリーズ待望の初優勝! レジェンド・ライダーV・ロッシは無念の3戦連続転倒リタイア

終日、青空のなかで開催されたMotoGP第8戦オランダGPは、予選よりも低い路面温度により、タイヤの選択が難しレースとなりました。Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレス選手が今季初優勝を飾っています。

ヤマハが2019年シーズン悲願の初優勝!

 MotoGP第8戦オランダGPは、2番手スタートのA・リンス選手(Team SUZUKI ECSTAR)がホールショット、2番手にチームメイトのJ・ミル選手、3番手にはポールポジションを獲得したF・クアルタラロ選手(PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team F)という順番でスタートしました。

熾烈なトップ争いを繰り広げたF・クアルタラロ選手、M・ビニャーレス選手、M・マルケス選手

 ホールショットを奪ったA・リンス選手は序盤から後続勢を引き離しにかかりますが、3周面に転倒。その間にF・クアルタラロ選手がトップに浮上、その後方にはM・ビニャーレス選手とM・マルケス選手(Repsol Honda)が続きます。

 また、8周目にはV・ロッシ(Monster Energy Yamaha MotoGP)と日本人ライダー、中上貴晶選手(LCR HONDA)がクラッシュの結果、転倒しリタイア。中上選手はその後、メディカルセンターへ搬送されましたが、骨折などはないと発表されています。

今季初優勝を飾ったMonster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレス選手

 レース終盤は、M・ビニャーレス選手とM・マルケス選手により熾烈なトップ争いが展開されますが、最終的にはM・ビニャーレス選手がトップ、2位にM・マルケス選手、3位にはポールスタートのF・クアルタラロという順位となっています。

オランダGPトップ3のコメント

・Monster Energy Yamaha MotoGP ・M・ビニャーレス選手(優勝)

Monster Energy Yamaha MotoGP ・M・ビニャーレス選手

「まるで夢を見ているみたいです。このところずっと不運続きで、とくにマシンとの相性に自信があった3つのコースでリタイアとなり本当に苦しい思いをしていました。でも前回のカタルニアではマシンに良いフィーリングをつかむことができていたので、その勢いを何とかキープしようと全力で臨みました。そして一対一のブレーキング競争においても強さを発揮することができ、パスは可能だとわかっていたのです。チームのみんなには心から感謝しています。彼らの素晴らしい仕事のおかげで、終盤でしっかり戦えるマシンが出来上がったのですから。

 ポテンシャルの高さは確信していましたが、これまでそれを証明することができず苦しい思いをしてきました。今回の優勝によってプレッシャーから少し解放され、チーム全体がリラックスできたことがとても重要。ようやく表彰台の中央に立ったフィーリングは最高でしたが、それ以上に、ヤマハに勝利をもたらし本来のルートに戻すことができたことをうれしく思います。すべてはチーム、ライダー、マシンのコンビネーションから生まれるものなのです。ザクセンリンクは得意なコース。今回同様、ベストを尽くします」。

・Repsol Honda Team M・マルケス選手(2位)

Repsol Honda Team M・マルケス選手

「今大会は、全体的にすばらしいレースとなりました。決勝は、リアにソフトタイヤを選び、目標を表彰台獲得へと切り換えました。その結果、チャンピオンシップのアドバンテージを広げることができて、まるで優勝したような気分となりました。今日はビニャーレスが速く、最後はクアルタラロとのバトルを避けるために彼についていくことにしました。数周はビニャーレスをピタリとマークしましたが、今日は彼の方が速かったのが分かりました。優勝した彼におめでとうと言いたいです。優勝を果たせなかったことは残念ですが、最も大事なことは、いつもなら苦戦するこのサーキットでチャンピオンシップのリードを広げられたことです。アッセンありがとう、また来年!という気持ちです」。

・PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team F・クアルタラロ選手(3位)

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team F・クアルタラロ選手

「非常に厳しい戦いでしたが、素晴らしい週末を過ごすことができました。レースをリードしたときは人生最高の気分! 子どもの頃に見ていたMotoGPで、今日はトップを走ったのです。でもその座を譲り渡したあとは、腕の痛みもあり、どうすることもできないことが分かっていました。後続グループとはある程度の差があったので、距離を保ちながら表彰台を確実にすることを選択。コース上にはバンプが多く、風も強かったのでマシンが激しく振られ、腕への負担が増していたため無理はできませんでした。昨日はポールポジションを獲得し、今日は2度目の表彰台に上りました。これ以上の幸せはありません。開幕時の目標はできるだけ多くトップ10に入ることでしたが、少しずつターゲットが上がってきています。次のドイツも楽しみです」

※ ※ ※ 

 なお、中上貴晶選手(LCR HONDA)とクラッシュしたV・ロッシ選手は次のようなコメントしています。

「私自身、非常に好調でハイペースで走れていたので、何とかポジションを挽回したいと考えていました。中上と競り合い、第8コーナー進入でパスしようとしたときにラインを外し過ぎてしまったのです。コーナーに入ったところでフロントから転倒し、不運にも彼を巻き込んでしまいました。本当に申し訳なく、彼に謝らなければなりません。

 昨日までなかなかペースが上がらず苦しんできましたが、今日になってようやく何かをつかみ、非常に良いフィーリングで走れていただけに、このミスはとても残念です。悔しい気持ちでいっぱいですが、同時に思うことは、昨日までの経過も含めて必要以上に多くのものを失ったということに気づかなければならないということ。私たちはもっと強くならなければなりません」。

【了】

MotoGP第8戦オランダGPの画像を見る

画像ギャラリー

最新記事