昔ながらの“味わい深さ”と新感覚が融合した、ロボット顔のハーレー「ロードグライドスペシャル」

高速道路も余裕のクルージング!!

 じつは前世代の「ツインカムエンジン」では、アイドリングを下げてオールドハーレーのような“三拍子”を奏でようと、コンピュータチューンを施すのが流行ったのですが、充電不足やオイル切れを起こすなどのトラブルが続出。

余裕の排気量で高速道路もおおらかに巡航する(カラー:ウィキッドレッドデニム)

 この報告を受け、「ミルウォーキーエイト」では充電系統を強化し、発電量を5割増しにしました。オイル量も増加させ(4qt=約3.78Lから4.5qt=約4.25Lに)、もちろんポンプも強化。これにより昔ながらの低く落ち着いたアイドリングを実現しています。

 排気量も1868ccと大きくしたことで、これまで以上に潤沢なトルクを発揮し、一般道をクルーズするなら2000rpm以下、高速道路を100km/h巡航する場合も、トップギアの6速なら2200rpmで済んでしまい、まさに余裕のクルージングが味わえるのです。

 熱の問題を解消するため、もっとも熱を持つ2本の排気バルブの間にオイルラインを設け、オイルクーラーへ送り込みます。美しい冷却フィンを持つ空冷式としながら、排気弁まわりのみを油冷とした構造を用いたのでした。

いつのまにか虜となるから不思議

 大きなフェアリングにLEDデュアルライトが埋め込まれ、顔はまるでロボットみたいでインパクト強すぎです。そのスタイルは個性的すぎて、国産バイクが好きな人には受け入れがたいかもしれませんが、不思議なことに、だんだんと魅了されてしまう魔法にかかるときがあり、ハーレーファンはそれを体験しています。

 もしかすると、今は好きになれないかもしれませんが、その魔法にかかるときはもうすぐそこに迫っているのかもしれませんよ。

2眼のヘッドライトはLEDを採用

 ハーレーダビッドソン「ロードグライドスペシャル」の価格(税込)は328万3800円からとなります。

【了】

ハーレーダビッドソン「ロードグライドスペシャル」の画像を見る

画像ギャラリー

Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。

1 2

最新記事