大型の台風19号が接近!! バイク保管の強風対策はどうしたらいい??

台風の強風による被害を聞くと屋外保管のバイクも心配になってきます。そこで、台風や悪天候の接近が予想された場合は、まず情報を集め、十分な対策を行うことが必要です。なかでも活用すべきはスマホなどで利用できる天気予報アプリでしょう。

風は細かく予測できるアプリやサイトを活用

 2018年9月の台風21号、2019年9月の台風15号など、強風による停電、建物の倒壊、風で飛ばされたものによる被害が記憶に新しいところです。また、2019年10月12日から13日に接近・上陸が予想される大型の台風19号ハギビスも発生していますが、やはり風が強いときは特に屋外保管のバイクが心配です。

強風の際に心配な屋外保管のバイク。どのような対策を施すべきなのでしょうか

 バイクは4輪車にくらべて転倒しやすい乗り物で、転倒すれば、傷が付くだけでなく、レバーの曲がりなど運転に支障が出るような破損も考えられます。また飛来物によって傷や破損を招くこともあります。

 そこで、まずは風を知るということで天気予報サイトやアプリなどで詳細な風情報を確認し、それに応じて対策をとることを第一に考えたいところです。風予報は年々進化しており、2~3年前からは市区町村などピンポイントで1時間ごとの風速、風向きが発表され誰でも手軽に活用できるようになっています。風の強さだけでなく風向きまで分かれば駐車位置を変更することもできますので、ぜひ活用したいところです。

10日先の風速と風向きが分かるアプリもある

 1時間ごとの天気予報は多くのサイトで提供しています。代表的なところではYahoo!天気、tenki.jp、ウェザーニュースなどがあり、いずれもアプリでも情報を提供し、風の予報に関しては1時間ごと風速、風向きを予測しています。tenki.jpでは6時間ごとの予測であれば10日後まで風速と風向きの予想ができるため早めに対策をとることもできます。

tenki.jpのアプリ(Android版)では10日後までの風を含めた天気予報を知ることができます

 これらは一部有料のものもありますが、無料の範囲でもかなり有用な情報が得られるため、アプリを入れておいて損はありません。アプリを使うことで、台風の発生や雨の接近を通知を得ることもでき、特にバイクの場合はふだんの走行にも役立つ情報が多いです。

 また、風向きを知ることによってバイクの駐車位置や向きで対策をとることも可能です。真横から風が当たるよりは正面から当たるほうが転倒も起きにくくなります。ただ、接近した台風の場合、時間によって風向きがすぐに変わってしまほか、都市部でビルなど風を反射する建物があれば、予報どおりの風向きにならないこともあります。

 風速と風の向きによる対策はそれぞれの場所での経験に基づいてしなければならないですが、例えば風速が15m/sとなっていれば時速に換算して54km/h。天気予報に表示している風速は10分間の平均風速ですので、バイク走行時の風に置き換えると、もう少し上の速度で走行して信号で停車するくらいの強さの風を受けることになります。

カバーを外したり、倒れないものに固定し転倒対策を

 風の対策としては、頑丈な建物の屋内にしまうことが第一です。まれに見る強風が予想されるなら、有料であっても屋内駐車場に一時避難させるなどしたほうがよいかもしれません。それでも、安全な駐車場所が見つからないときや、外出時では屋外に駐車せざるを得ないこともあります。

どうしても屋内に移せない場合には、ギアを入れサイドスタンドを利用するのも有効な手段。また、風の影響を受けやすいカバーも外すことをオススメします

 対策としては、バイクのカバーは取り外し、少しでも風を受けないようにすること、また、ギアを入れサイドスタンドを利用することなどです。サイドスタンドであれば、片側に荷重がかかっているので、スタンド側に倒れようとする力が働いているため風に対して強くなります。ただ、スタンド使用時に地面が砂利や土ではスタンドの先端が埋まってしまいますので、コンクリートなど硬い路面を選びます。

近くに柱などがある場合にはタイダウンベルトやロープで固定する方法も有効です。傷が付かないよう、接触部に当て布などをかますといいでしょう

 また、柱や壁、フェンス等をに固定する方法もあります。タイダウンベルトやロープなどを用いますが、ベルトでバイクに傷が付かないように接触部に当て布を使うなど工夫も必要です。そして、固定する場所が風に耐える頑丈なものであることも重要となります。

大切なバイクを守るため、情報を活用

 強い台風が接近する恐れのある時期、駐車しているだけなのにバイクが傷だらけになったり、修理代がかかってしまったりすることはとても残念です。風対策以外にも、2018年の台風24号のように内陸部まで塩水が吹き込んで機械に悪影響を与えたという事例もあり、防水や、事後の洗車などバイクを守るためには全方位で対策が必要になってきています。

 天候についてさまざまな情報が得られる時代、迫りくる台風には十分に対策をとる時間が確保できるようになってきました。ぜひ活用してバイクを守るようにしてみてはいかがでしょうか。

【了】

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