外環道と東京湾アクアラインが直結? 川崎市が進める「川崎縦貫道路」 その期待と現状

東京湾アクアラインと東名高速が高速道路でつながったら、便利だと思ったことはないでしょうか? 浮島JCTから大師JCTまで開通している「川崎縦貫道路」が、川崎市などによって東京外かく環状道路(外環道)への接続を検討しています。

川崎市は南北の交通に難がある

 川崎市には首都高速湾岸線、神奈川1号横羽線、第三京浜道路などが川崎市を東西に通っています。

協議が進められている湾岸道路と東名高速の接続ポイント(提供:国土交通省 東京外かく環状国道事務所)

 しかし南北につながる道路はすべて一般道で、東名「川崎IC」に接続する尻手黒川線、中央道「調布IC」との接続は多摩沿線道路から東京へ渡るなど、南北の移動はもっぱら一般道となります。

 そのため、川崎市を南北に縦貫する道路や、隣接する東京都側の環状8号線などは交通量が多く、しかも大型トラックが多いため、バイクで安全かつ快適に走行するのは難しくなっています。

外環道と川崎縦貫道路の接続を検討

 川崎縦貫道路は川崎市の都市機能の向上と、首都圏ネットワークを形成する幹線道路として、東京湾アクアラインと国道15号や東名高速などを結ぶ都市計画道路です。

2010年10月に開通した川崎縦貫道路「1期区間」(提供:国土交通省 東京外かく環状国道事務所)

 この計画は「1期区間」と「2期区間」があり、1期区間の一部の自動車専用道路は首都高として湾岸線「浮島JCT」から横羽線「大師JCT」までが2010年10月に開通しています。

 1期区間は国道15号まで計画されていますが、大師JCTから国道15号までは採算性の問題から整備が先送りになっています。

 そこで、川崎市では2期区間の国道15号から東名高速道路まで開通が見込まれれば採算性の問題は解決でき、計画が具体化するとしています。

 この道路には川崎市の都市機能向上だけでなく、東京都大田区や世田谷区を通る環状8号線などへの効果も期待されており、東京都も巻き込んだ大規模な計画となっています。

計画検討協議会が設立、会合を重ねる

 川崎縦貫道路と外環道の接続については現在、国土交通省、東京都、川崎市によって「東京外かく環状道路(東名高速~湾岸道路間)計画検討協議会」が設立され、検討が重ねられています。

「2期区間」は国道15号から東名高速道路間をつなぎ、かつ川崎縦貫道路と外環道を一本化する計画(提供:国土交通省 東京外かく環状国道事務所)

 2019年6月の第5回目の協議会では、早期の具体化や外環道と川崎縦貫道路の計画の一本化などの意見が出され、「川崎縦貫道路の計画と一本化する場合について、整備効果や起終点、連結位置、費用負担の考え方などを、さらに検討することを確認」としており、具体的な進展はないものの、前向きに進んでいることだけは間違いないようです。

 また、協議会では構成員の意見として、地域への影響や外環との接続も考慮に入れた地下化や、新東名の延伸を考慮に入れたJCTなどの配置、第三京浜との接続と影響などが挙げられています。

首都圏の道路交通に大きな影響

 将来、この道路が開通することにより、ミッシングリンクとされていた関越「練馬IC」が、神奈川県側からも利用しやすくなることが想定されます。

川崎港を含む京浜地帯から東名高速、中央道、関越道、東北道との位置関係(提供:国土交通省 東京外かく環状国道事務所)

 関越道や東北道からの東京湾アクアライン利用も、首都高都心環状線経由と外環道経由の2通りとなり、交通量が分散されさらなる円滑化に期待がかかります。

 また、大型トラックの利用するルートが変われば、高速道路が利用できないバイクも多く走る多摩川沿いの道路や、環状8号線などの走行環境が良い方向に変わることも期待できるかもしれません。

【了】

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国交省と東京都を巻き込んだ川崎市の大規模な計画とは?

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