昭和世代はCB談義に花が咲く! バイクの存在感を前面に出したホンダのブース ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.24~

東京モーターショーのホンダブースは、全方位的なモビリティを構築している企業なだけにメッセージ性が希薄になるかと心配した。その中でバイクの展示は、F1マシンを隅に追いやるほど優遇されていた!

誰もが引き込まれるバイクの展示を行ったホンダのブース

 リニューアルで盛り上がる東京モーターショーで、ホンダのブースは気を吐いていた。

昭和時代憧れのCBも令和になっても系譜は続く

 そもそも、ホンダには持ち駒が多い。モータースポーツであれだけの伝統を刻み続けてきたのだし、F1での活躍は凄まじい。数々の魅力的なクルマを生み出してきているし、何にもまして「クルマのホンダ」があり、「バイクのホンダ」がある。「空のホンダ」でもある。全方位的にモビリティを構築しているのだ。

 だからこそ、コンセプトが散漫になりかねないかと心配した。ヤマハは、内燃機関の展示が極端に少ない。カワサキは1ミリもEVの展示がない(その潔さは後述する)。その点ホンダは、扱いが多方面過ぎることで、メッセージ性が希薄になるのではないかと……。

世界選手権優勝のレッドブルF1ホンダ

 実際にホンダのブースには、EVカーの紹介や市販モデルの展示だけでなく、バイクにも広大なスペースを割いていた。世界選手権優勝のレッドブルF1ホンダや、リッキー・ギンザーニ駆る葉巻型F1や、あるいは伝説のセナが乗ったマクラーレンホンダでさえ、会場の隅に並べるという冷待遇をしてまで、バイクを優先したのは驚きだった。

東京モーターショー2019ホンダブースの目玉は「CBの系譜」

 そんな中、「CBの系譜」が展示の目玉。我々のような昭和世代にCBを語らせれば、一つや二つの武勇伝がある。あーでもない、こーでもないと、昔話に華を咲かせ、どっちが濃いバイク青年だったのか自慢を繰り広げることになるのだ。

 展示されていたモデル名を列記するとこうなる。

 BENLY CB92 SUPER SPORT/DREAM CB750 FOUR/CB750F/CB1000 SUPER FOUR/CB1300 SUPER FOUR SP/CB400SUPER FOUR/CB1100 EX

ホンダ「CBR250RR」

 CBR 650 R/CBR400 R/CBR 250 RR

 門外漢には何かのオマジナイかと見紛うことだろう。かくいう僕も、この記号を書き連ねていて、少々目が痛くなった。

 われわれ昭和世代の憧れのCBも、そろそろ記号ではなくカタカナにしてもらいたいと思った。それにしてもバイクは、数字や欧文の羅列が多いね。

【了】

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Writer: 木下隆之

1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。

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