バイクのグリップヒーターを取り外したい…手順と注意点とは

寒さの厳しい冬場に世話になったグリップヒーターですが、春が来て暖かくなると運転操作の違和感などから、取り外したいと思う人も多いでしょう。また、バイクの買い替えで次のバイクに移設したい場合や、純正装備のグリップヒーターを社外品と交換したい場合のために、「グリップヒーターの取り外し」「その交換方法」について報告します。

バイクのグリップヒーターを取り外す方法

 バイクのグリップヒーターには、簡易式の「巻き付けタイプ」と、グリップごと交換する「グリップタイプ」があります。どちらのタイプでも交換、取り外しの際は電源をあらかじめ外しておくことを忘れず、ハンドルバーエンドなどを取り付けている時は、配線を外すときに邪魔になるカウル類とともに先に外します。

バイクのグリップヒーターの種類は、巻き付けタイプと、グリップタイプがあります

 作業に必要な工具・用品は「パーツクリーナー」「グリス」「マイナスドライバー」と、車種によりカウル類を外すための工具が必要になる程度です。巻き付けタイプのグリップヒーターは「留めバンド」を切断し、配線を外してしまえばカンタンに取り外せますが、完全に分離していない状態で無理に引っ張って本体や配線を切ってしまわないように、留バンドや配線の固定部分の外し忘れなどがないか、よく確認してください。

グリップ交換時には、作業に必要な工具を用意しましょう

 グリップごと交換するタイプのときは、スイッチが別体のものは先に外しておき、ヒーター用のグリップを抜いてから新たなグリップへと交換します。交換方法はパーツクリーナーやグリスをグリップとバーの隙間から吹き付け、マイナスドライバーなどを差し込んで隙間を広げながら、ずらして抜くような作業となります。グリップヒーターの取り付けを自分で行った人ならば、交換前のグリップを外したときと同じ要領ということです。

 グリップヒーター取り外しに関しては、作業の流れとして難しくはありませんが、グリップごと交換しているタイプの場合、普段簡単に抜けしまってはいけないバイクのグリップを抜くのは、非常に大変な作業だということを認識してください。

グリップヒーターを取り外す際の注意点

 グリップヒーターの取り外しの大事な注意点は、グリップ自体が簡単に抜けるパーツではないので「作業中にバイクが倒れないようにしておくこと」を忘れないように。ほかにも「作業前に電源を必ず抜いておくこと」「配線図を準備しておく」ことです。中古で購入したバイクに前のオーナーが取り付けていたものを外したいというときには、製品に記載されたメーカーや品番を確認して、メーカーHPや問い合わせで、配線図を入手してから作業するようにしましょう。

グリップを抜く際には、強い力が車体にかかりバイクを倒してしまう危険性もあるので、あらかじめ作業前にバイクの転倒防止策を講じましょう

 バイクの固定については、強く引っ張ったり揺らしたりする動作が続くので、不安定なサイドスタンドだけだとグリップを抜いたときに勢い余ってバイクを倒してしまう恐れがあります。センタースタンドにメンテナンススタンドやバイクジャッキの利用や、レバーロックでブレーキの固定をするなど、あらかじめ作業前にバイクの転倒防止策を講じておくようにしましょう。

 また、装着されているグリップヒーターの配線図などを準備し、配線がどのように取り回されているのか、作業前に把握します。電源や必要な箇所のカバー類を先に外しておくことや、配線自体の外し忘れや違うコネクターを抜いてしまうなどの間違いが、起きにくい状態で作業を実施するようにしてください。

 とくに、純正のグリップヒーターについては、走行に支障を出ない対策を施した設計時のスタイルを崩さない処理が成されており、取り外すには配線図がないとわかりにくいことが多いはずです。後付けの社外品と違い、配線がより車体に綺麗に収まるように設計されているあたりが大きな違いなのです。

 グリップヒーターの取り外し方、そのものの難易度は低めで、初心者でもきちんと手順を踏めば問題なく行えます。しかし、あくまでも電装品ですので、作業前には配線図をしっかりと理解して、必ず電源を外した状態で作業を開始することが重要です。また、カウルなど外した部品に傷が付かないような保護養生や、グリップヒーターの部品の端子類には絶縁処理を外した時点で忘れないようにします。

 交換に不安がある人は、中途半端な状態になる前にサービスショップに依頼するという手もあります。全国でバイク用品を販売するナップス(本社:神奈川県)や、2りんかん(本社:埼玉県)では、持ち込み作業でのグリップ交換は3300円からとなっているので、作業に自信がない人はこちらも参考にしてください。

※ ※ ※

 グリップヒーターは寒い季節には、とても重宝する装備ですが、巻き付け式だけでなく交換型製品でも熱線が入る分だけグリップに厚みが出て、普段のアクセルワークやハンドリングに違和感を感じることもあります。そのため、春になって暖かい季節になって取り外すライダーが少なくありません。

 しかし、また次の冬や乗り換えたバイクで利用することもあるので、無理に外して壊したりしないように、作業は慎重に行っていくように注意しましょう。とくに作業中にバイクを倒さないような準備を忘れずにすべきでしょう。

【了】

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