消えた1日の記憶を追うファンタジックでコミカルな恋物語『1秒先の彼女』

「台湾ニューシネマの異端児」と称されるチェン・ユーシュン監督の最新作『1秒先の彼女』が2021年6月25日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開されます。

消えた1日を探すラブストーリー

「台湾ニューシネマの異端児」と称されるチェン・ユーシュン監督の最新作『1秒先の彼女』は、周囲の人よりも“ワンテンポ早い”彼女=郵便局員のシャオチーと、“ワンテンポ遅い”彼=バス運転手のグアタイによる、「時間」をめぐるラブストーリーです。

ファンタジックでコミカルな恋物語『1秒先の彼女』(c)MandarinVision Co, Ltd

 仕事も恋もパッとしないアラサー女子のシャオチーは、ある日ハンサムなダンス講師とバレンタイン・デートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日になっていました。限られた手がかりをもとに“失った1日の記憶”を探すシャオチーが、その先に見つけたものとは? そして毎日郵便局にやってくるグアタイとの関係とは……?

 旧暦の七夕、チャイニーズ・バレンタインデー(七夕情人節)を舞台にファンタジックな恋模様を描いた本作は、中華圏のアカデミー賞と言われる第57回金馬奨で最多5部門(作品賞・監督賞・脚本賞・編集賞・視覚効果賞)を受賞。たびたび台湾映画の傑作がリバイバル上映され人気を集めている日本でも、耳の早い映画ファンから大きな注目を集めていた作品です。

ファンタジックでコミカルな恋物語『1秒先の彼女』(c)MandarinVision Co, Ltd

 グアタイが運転する台北の市バスが台南の港町を走るシーンは、そのミスマッチぶりと相まって、まるでジブリ映画のような美しさ。失くした記憶を必死になって探すシャオチーがオンボロな原付バイクで走るシーンと併せて、乗り物の描写も印象的な『1秒先の彼女』は、2021年6月25日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開です。

【画像】『1秒先の彼女』の画像を見る(5枚)

画像ギャラリー

1 2

最新記事