日本のヘルメットメーカーが体験型ミュージアム開設!! 白バイ・自衛隊用も!? 『SHOEI HELMET PARK』の魅力はザックリ4つ!!

日本のヘルメットメーカー「SHOEI(ショウエイ)」は、国内生産拠点のひとつである茨城工場に隣接するブランドミュージアム「SHOEI HELMET PARK」を新たに開設しました。どのような魅力があるのでしょうか。

「SHOEI Gallery」+αの魅力

 正式オープン前日の2026年4月16日、茨城県稲敷市の「SHOEI HELMET PARK」で、メディアや関係者を対象とした内覧会が開催されました。こういったイベントに出席する場合、私(筆者:中村友彦)が現地にいる時間は1時間前後ということが珍しくないのですが、今回の滞在は3時間以上に及びました。その理由は至って単純で、「SHOEI HELMET PARK」が面白かったからです。

 その魅力は、4つに大別できます。まず1つ目の魅力は、1FのSHOEI Galleryで現在の同社が販売している全モデルとほぼ全カラーが見られること。もちろん全製品の試着が可能で、自身の頭にピッタリ合った内装を構築する「PFS(パーソナルフィッティングシステム)」も受けつけています。

館内の一画には、SHOEIの白バイ用や自衛隊に納入したヘルメットも展示
館内の一画には、SHOEIの白バイ用や自衛隊に納入したヘルメットも展示

 と言っても、そのあたりは全国に6店舗が存在する他の「SHOEI Gallery」にも通じる話なのですが、この施設には、過去のイベントで使用した展示品や軽微な傷や汚れがある製品を15~25%オフの価格で販売するアウトレットコーナーが存在しますし、Tシャツやキーホルダー、マグカップといった限定グッズの販売も行われています。SHOEIヘルメットのユーザーにとって、その2点は大きな魅力になるでしょう。

本格的なイタリアンピザを堪能

 2つ目の魅力は、1Fの約1/3の面積を占めるピザレストランの「HELMET PIZZA」です。茨城県守谷市の名店である「IL NESSO pizza napoletana」が監修したメニューには、約20種類のピザに加えて(SHOEI契約ライダーのマルケス兄弟やファビオ・ディ・ジャンアントニオ、トプラク・ラズガットリオグルらの出身国にちなんだスペシャルが存在)、稲敷産の素材を使ったライスコロッケや蓮根のフリット、ジェラート、エスプレッソなどが並び、そのうちのいくつかを試食した私はかなりの好感を抱きました。

取材時に試食したのはマルゲリータだが、MotoGPライダーの名を冠したスペシャルに興味を抱く人は少なくないだろう。写真はスペインを意識した具材を使用する「ピッツァ・マルケス」
取材時に試食したのはマルゲリータだが、MotoGPライダーの名を冠したスペシャルに興味を抱く人は少なくないだろう。写真はスペインを意識した具材を使用する「ピッツァ・マルケス」

 そんなわけで、「SHOEI HELMET PARK」をツーリングの目的地、あるいは立ち寄りポイントに設定する場合は、食事の心配は不要でしょう。

誰もが楽しめる体験型コンテンツ

 3つ目の魅力は、2Fに設置された有料の体験型コンテンツ、現時点ではライダーではない人も楽しめそうな「グラフィックスタジオ」(1000円)と、「サーキットレーシングシミュレーター」(500円)です。

 グラフィックスタジオでは、実際の製品では熟練した職人が行うシールの転写貼りを体験し、その後に難易度が低い缶マグネットに転写シールを貼り、それは来館記念のお土産になります。

 一方のサーキットレーシングシミュレーターは、パッと見では教習所やゲームセンターに設置されている、自分のスキルを試す設備に見えるのですが……。

MotoGPライダーの走りが味わえるサーキットレーシングシミュレーターは、レース好きなら感動するに違いない
MotoGPライダーの走りが味わえるサーキットレーシングシミュレーターは、レース好きなら感動するに違いない

 同館のシミュレーターは、プログラムに従ってバイクの方が動くシステムで、ストリートと鈴鹿サーキットに加えて、なんと3人のMotoGPライダー(マルク・マルケス、アレックス・マルケス、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ)による、モビリティリゾートもてぎのレーシングコースの走りが体験できるのです。

 ちなみに3人のMotoGPライダーの中で、最もライディングがアグレッシブなのはアレックス・マルケスで、多くのコーナーの立ち上がりで発生するテールスライドや、90度コーナーのハードブレーキング、ストレートにおけるシフトアップごとのわずかなフロントアップには、目を見張るものがありました。

歴代ヘルメットをズラリと展示

 最後に述べたい4つ目の魅力は、2Fのヘルメットミュージアムです。

 1960年代に手がけたサイクルハットから近年のモデルまで、SHOEIヘルメットが年代順にズラリと並んだ眺めは圧巻ですし、各製品には解説ボードが備わっているので、60年以上に及ぶ同社製ヘルメットの進化の概要が把握できます。

 また、エディ・ローソンやウェイン・レイニー、ワイン・ガードナーといったレーシングライダーに特化した展示は、1980~1990年代に多感な青春時代を過ごしたライダーには感慨深いものがあるでしょう。

SHOEIユーザー限定ではない?

 取材前の私は、この施設は同社の製品を愛用するライダー向けなのだろう……と考えていました。でも実際は、SHOEIユーザーではないライダーでも十分に楽しめますし、ピザの美味しさや体験型コンテンツの楽しさを考えると、クルマに乗って家族やカップルで訪れるのもアリだと思います。

 いずれにしても、2輪の用品メーカーがこういった施設を手がけたことに、私は大いに感心しました。

2Fのミュージアム入口に設置されたヘルメットタワーには、モノトーンの現行モデルがズラリと並んでいる。鏡張りの視覚効果で吹き抜けのように見える、絶好のフォトスポットだ
2Fのミュージアム入口に設置されたヘルメットタワーには、モノトーンの現行モデルがズラリと並んでいる。鏡張りの視覚効果で吹き抜けのように見える、絶好のフォトスポットだ

 なお一部の展示内容に関しては、リピーターの来館を念頭に置いて、定期的な変更を予定しているそうです。

【SHOEI HELMET PARK】
所在地/茨城県稲敷市江戸崎みらい6-1
営業時間/平日11:00~19:00、土日祝10:00~18:00(火・水曜定休)
※圏央道「稲敷IC」からクルマ・バイクで約5分
※入館無料
※駐車場完備

【画像】圧巻の展示!! フルラインナップでアウトレットもピッツァも楽しめる『SHOEI HELMET PARK』を画像で見る(22枚)

画像ギャラリー

Writer: 中村友彦

二輪専門誌『バイカーズステーション』(1996年から2003年)に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。年式や国籍、排気量を問わず、ありとあらゆるバイクが興味の対象で、メカいじりやレースも大好き。バイク関連で最も好きなことはツーリングで、どんなに仕事が忙しくても月に1度以上は必ず、愛車を駆ってロングランに出かけている。

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