激しく揺れる心情を象徴? 様々な乗り物が登場する『ソウルメイト/七月と安生』

『インファナル・アフェア』(2002年)への出演などで知られるエリック・ツァンの息子、デレク・ツァンの監督デビュー作『ソウルメイト/七月と安生』が、2021年6月25日(金)より新宿武蔵野館ほかで順次公開中です。

マルチな才能を発揮する注目の若手監督デビュー作

『ソウルメイト/七月と安生(チーユエとアンシェン)』は中華圏のアカデミー賞と言われる第53回金馬奨で、安生を演じるチョウ・ドンユイと七月を演じるマー・スーチュンが共に主演女優賞に輝いた注目作。しかも、あの『インファナル・アフェア』(2002年)への出演などで知られるエリック・ツァンの息子、デレク・ツァンの監督デビュー作というから驚きです。

(c) 2016 JOYCORE Pictures(Shanghai) CO.,LTD. , J.Q. Pictures Limited,Alibaba Pictures Group Limited,We Pictures Ltd. ALL Rights reserved.

 かつて監督業もこなし現在はプロデユーサーとしても活躍する父の影響か、デレクも俳優業の傍ら脚本などを手掛けてきた多彩な人物。満を持しての単独監督作である本作は、「七月と安生」という自伝的な人気ネット小説の映画化オファーをきっかけに、かつて強く惹かれ合った2人の女性(と1人の男性)の半生が明かされていく……という物語です。

 広大な中国を舞台に友情と愛情、慈しみと憎しみといった複雑な感情を丁寧に描く本作には、彼女たちの心の距離/物理的な距離を強調するかのように、自転車、スクーター、バス、電車、ボート、大型客船など、あらゆる乗り物が登場します。中でも、メインビジュアルに使用されているスクーターは若かりし七月と安生の蜜月を象徴していて、物語の結末を想うと鼻の奥にツンとくることでしょう。

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 監督第二作にして第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『少年の君』が7月に日本公開されるデレク・ツァン。その類まれな才能を証明する『ソウルメイト/七月と安生』は、2021年6月25日(金)より新宿武蔵野館ほか順次公開中です。

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