バイクのカーナビはどうすべきか?

最近は、スマートフォンの普及により無料でマップアプリを使うことができるので、バイク専用のカーナビをわざわざ備える必要はないでのはないかと考える人も多いことでしょう。では、バイク用のカーナビを使うとどのようなメリットがあるのか、その必要性について見ていきましょう。

バイクのカーナビはどうすべきか

 1995年に三洋電機(本社:大阪府)が、持ち運びのできる「ポータブルナビ」を開発したことで、バイクにも利用されるようになったカーナビゲーションシステムの歴史は、1981年にホンダが世界で初めて車用のジャイロ式ナビゲーションを開発したところから始まります。

Apple CarPlayを二輪車として初採用したホンダ「Gold Wing」

 バイクにも利用できた当時のポータブルナビは、GPS衛星からの信号により位置情報を把握するタイプのものが主流でしたが、GPS信号の処理速度の遅さから機能面では据置型に劣り、電波の届かないエリア(トンネルや高速高架下など)での中断や、高層ビル群のなかでは表示の誤差が大きくなるなど問題も抱えていました。

 このような問題に改良を加えながら、ポータブルナビが進化していく過程で「バイク専用カーナビ」が登場するわけですが、車用のナビとの大きな違いとしては「室外で利用される」ということになります。

 そのため、雨や紫外線の影響に強く、バイク特有の走行振動に対する「耐振性」にも優れていて、屋外で利用するには最適なものになります。

スマートフォンでナビアプリを利用するときiphoneは、0℃~35℃の環境での利用を推奨しています

 スマートフォンでナビアプリを利用するときの問題に挙げられる「温度」に関しては、米Apple社の iphoneでは0℃~35℃の環境での利用を推奨しており、動作環境を下回る温度だとバッテリーの消耗速度が早まり、高いところでは温度を下げるために自動的に画面を消して対応するなどの機能が働きます。

 ナビの利用中であっても、一定の温度になるまで使用できなくなるという問題が出てきますが、全国でバイク用品の販売を行う南海部品(本社:大阪府)の開発したバイク専用のカーナビゲーション「NNV-001A」の利用動作環境は-10℃~60℃と、真冬の氷点下や真夏の炎天下でも十分に対応できる設計になっています。

DAYTONAスマートフォンホルダーWIDE IH-250D クイック

 ほかにも、スマートフォンは汎用品のホルダーなどでの固定になりますが、専用設計ではないため落下の危険性を伴い、バイクの転倒の影響により破損の恐れもあります。

 スマートフォンのアプリでは徒歩からクルマまで幅広く対応できる代わりに、バイク用のナビにはツーリングを考慮した独自のルート設定機能などが備わっているものもあるため、バイクには専用のカーナビを利用した方がより便利になるとも言えます。

バイク用カーナビ選びの注意点

 では、実際にバイク用カーナビを購入しようとする際には、どのような点に注意すべきなのでしょうか。

ワイズギアのナビゲーションシステムZUMO660(現在は生産終了)

 バイク用のカーナビを選ぶときには、「グローブ着用のまま使えるか」・「防水性能のレベル」・「耐熱性」「画面の見やすさ」・「取り付け方法」・「バッテリー容量」に重点をおいて選択すると良いでしょう。

 まず、せっかくバイク専用のカーナビにするのであれば、「グローブ着用のまま使える」感圧式モニターのものを選ぶようにしておくと、悪天候でもグローブをつけたまま操作ができます。表示ボタンの大きさを気にしておけば操作性に差が出てきますので、スマートフォンアプリとの大きな違いを感じる部分になります。

 屋外で使用することを踏まえた「防水性能のレベル」については、「IPX」の記号表示の後にある数字の大きさで見ることができ、IPX5以上のものであれば問題無いレベルといえ、「IP」の後にすぐ数字が来ているものは「防塵性能」を表示していることになる点にご注意ください。

 防水性能の表示基準に関しては、IPX5で「直接噴流によっても害を受けない」レベルとなり、この点についてはスマートフォンでは多くの製品でIPX8など水の中でも使用できるレベルのものもあるので、この点に関しては一概にカーナビが優れているとは言えません。

 ほかにも、炎天下で使用することを考慮し、動作環境の温度表示での「耐熱性」や、実際に運転するときの「画面の見やすさ」を気にしておき、画面の大きさは7インチ程度あると良いですが、取り付けるバイクのハンドル周りの状態によって邪魔にならない大きさのものにしておき、光の反射を抑える遮光バイザーが付属しているものであれば、雨のときにも画面への水滴を防げて便利です。

DAYTONA HenlyBeginsスマホタンクバッグ

「取り付け方法」としては、視認性の良いポイントに取り付けるマウントタイプ以外にも、タンクバックや防水ポーチに入れて利用する工具不要で利用するやり方もあり、取り外しが容易で可搬性の良いものであれば、付けたままバイクを離れることでの盗難リスクを抑えてくれます。

「バッテリー容量」も重要な要素で、長距離ツーリングに対応できるように、1時間程度しか使えないものは候補から外しておくべきですが、理想の機能で容量が少ないものでも、バイクに充電用のシガーソケットを備えているときは、その状態も考慮して検討していけば問題ありません。

サインハウス「B+COM ONE」

 機能面では「Bluetooth接続」機能があれば、スピーカー機能付きの機器によりヘルメット内で音声案内を聞けるメリットもあります。

 見落としがちなのが地図データの「アップデート無償期間」で、スマートフォンアプリではリアルタイムに更新される内容も、バイク用カーナビは一定期間ごとに「アップデート」をしなければ最新の地図にはならないというデメリットがあり、メーカーによっては有料サポートになることもあるので、購入前にアップデートは無償提供されるのか、または無料期間がついてはチェックをしておくほうが良いでしょう。

※ ※ ※

 無線機の専門メーカーとして50年以上のキャリアを持ち、カーナビゲーションの開発を手がける株式会社ユピテル(本社:東京都)のバイク用カーナビでは、違反を防止するためオービス情報や事故多発エリアの表示のほか、2人乗り禁止エリアの警報などバイク専用ならではの機能も搭載されています。

 バイク用のカーナビは、道の駅やパーキングエリアが近づくとお知らせをしてくれるなど、ツーリング時にも役立つ機能が備わっているものも多くあり、スマートフォンの故障を防ぐためにも、バイク専用カーナビを検討してみてはいかがでしょうか。

【了】

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