美味しいアジフライを求めて走る旅 西伊豆戸田港「の一食堂」でタカアシガニの誘惑に勝つ!?

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。西伊豆戸田漁港に面した「の一食堂(のいちしょくどう)」を訪ねました。

戸田まで来たらタカアシガニ!! と思いつつ駿河湾のアジを堪能

 美味しいアジフライを求めて、やってきたのは西伊豆です。と言っても、ツーリングではなく某誌のツーリング記事の撮影でスズキ「SV650」に乗ったライターのAさんと、Aさんが所有するカワサキ「KLX250」を借りたY編集長に、筆者(増井貴光)もホンダ「XR250」で同行しています。

西伊豆の戸田(へだ)まで走り、御浜岬(みはまさき)の根元の駐車場へ。雲が多いながらも富士山がきれいに見えた
西伊豆の戸田(へだ)まで走り、御浜岬(みはまさき)の根元の駐車場へ。雲が多いながらも富士山がきれいに見えた

 新東名の「長泉沼津IC」から伊豆縦貫自動車道、修善寺道路を使って修善寺まで快走。西伊豆スカイラインを気持ちよく走って、ではなく気持ちの良いカットを撮影して船原峠から西伊豆の土肥(とい)へ下ります。

 西伊豆は、海岸線の道は程よくワインディングで楽しいし、公共の露天風呂など温泉も多数あって日帰りや1泊ツーリングのベストコースです。土肥から南側に走ると沢田公園露天風呂や黄金崎、雲見など筆者のお気に入りスポットがいくつもありますが、今回は取材なので北に上がって戸田(へだ)に向かいます。

 戸田は、御浜岬(みはまみさき)が湾を囲む天然の良港で水深も深いことから、遠洋漁業に基地になっています。そのため大型の漁船も数多く見られます。水深1000mを超える海底谷がすぐ沖にあることもあって、深海の漁も盛んに行なわれていてタカアシガニが名産です。

 まず立ち寄った御浜岬で、岬の付け根にある駐車場から富士山が綺麗に見えたので撮影し、漁港方面へ移動して昼メシにします。

戸田漁港に面した「の一食堂(のいちしょくどう)」。漁船から直接仕入れているので新鮮なカニや魚が食べられる。タカアシガニの保護や増殖にも力を入れている様子
戸田漁港に面した「の一食堂(のいちしょくどう)」。漁船から直接仕入れているので新鮮なカニや魚が食べられる。タカアシガニの保護や増殖にも力を入れている様子

 漁港に面した戸田の市街地には、名産のタカアシガニや深海魚を提供する食堂が何軒も並んでいます。ライターのAさんがバイクで走りながら「ここだ!」と見つけたのは「の一食堂(のいちしょくどう)」です。お店の前の水槽にはタカアシガニが入っていて、なぜかテンションが上がります。

 2階の座敷に通されてメニューを見ると、やはり目につくのは名物のタカアシガニを含む料理。Aさんは撮影という名目でタカアシガニも盛られた「カニ海鮮丼(高足ガニ)」(2090円)をオーダー、少食のY編集長はAさんに勧められるまま「ボッチフライ定食(メヒカリ)」(1320円)、さて筆者ですが、「駿河湾のアジは美味しいのだ!」と自分に言い聞かせ、浮気心を抑えて無事に「アジフライ定食」(1375円)をオーダーできました。プライベートでツーリングに来た時は是非ともタカアシガニ定食を食べてみたい……と、遠い目になっていました。

「の一食堂」の「アジフライ定食」(1375円)は、やや大きめのアジフライが2枚にご飯、本エビのみそ汁、漬物、小鉢がセット
「の一食堂」の「アジフライ定食」(1375円)は、やや大きめのアジフライが2枚にご飯、本エビのみそ汁、漬物、小鉢がセット

 取材とは言えバイク好きが3人でツーリングをしているような状況なので、普通にバイクや走ってきたルートの話で盛り上がっていると、まずAさんがオーダーした「カニ海鮮丼(高足ガニ)」がやってきました。マグロやエビなどがきれいに盛り付けられた上にタカアシガニの身が載って美味しそうです。続いてY編集長の「ボッチフライ定食(メヒカリ)」も着弾。戸田で行なわれるトロール漁で獲られたメヒカリが、これまた美味しそうです。そして「アジフライ定食」もやってきました。普通サイズよりちょっと大きいかな、くらいなアジが2枚。ご飯とみそ汁、漬物と小鉢がつきます。みそ汁には、やはり駿河湾の名産である本エビが入っていて良い出汁が効いています。

 本題のアジフライは、良い感じの揚げ色でサクサク食感、身は厚めで塩味が効いています。ソースをかけなくてもご飯をバクバク食べられる美味しさです。フワフワではなく適度に締まっている歯応えが良い感じです。

 Y編集長のメヒカリもお裾分けでいただきましたが、脂が乗っていて無限に食べられそうな美味しさでした。タカアシガニも良いけれど、やっぱりアジフライだろ? などと負け惜しみ的に呟いていましたが、実際に美味しいアジフライでした。

1500年以上の歴史がある戸田の塩。御浜岬にあるお店では、地元のお母さん達が手作りしている
1500年以上の歴史がある戸田の塩。御浜岬にあるお店では、地元のお母さん達が手作りしている

 お店を出てひと休みしていると、筆者が戸田を訪ねた際に必ず購入していたものを買い忘れたことに気づき、御浜岬に戻ります。戸田では1500年以上前から、海水を利用して塩づくりがされているのです。釜で海水を煮詰めた塩で、これが美味しいのです。無事に「戸田塩」を購入したところで「タカアシガニ~!」と海に向かって叫びつつ、次の取材先へ向かう筆者でした。

■の一食堂(のいちしょくどう)
所在地:静岡県沼津市戸田410-16
営業時間:10時から、材料がなくなり次第終了(水曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合がります

【画像】西伊豆戸田「の一食堂」のアジフライを見る(14枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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