アクシデントを乗り越えて成長を感じたドイツ選手権 第2戦! レーシングライダー大久保光のレースレポート
国内外で活躍するレーシングライダー 大久保光選手が、ドイツ選手権第戦に代役参戦!そのレースレポートです。
初のオーシャンレーベンは体力的にもハードなサーキット
こんにちは。大久保光です。今回は、ドイツにあるオーシャスレーベンサーキットでおこなわれた、IDM(ドイツ選手権)第2戦について書きたいと思います。
今回も引き続き代役として、HRP HONDAからスーパーバイククラスに参戦しました。
オーシャスレーベンは初めてのサーキットで、IDMのなかでも難しいサーキットのひとつです。また、とても小さなサーキットで、身体への負担も他のサーキットに比べて大きなコースレイアウトでした。
今回はフリー走行が2回、予選が2回、そしてレースが2回というスケジュール。FP1(1回目のフリプラクティス)から順調にタイムを上していくことができ、初コースにして、しっかりと確実にコースの攻略をおこなうことができましたが、FP2の序盤に大きなアクシデントに見舞われてしまいます。
走行開始直後のバックストレートエンドで、前方を走っていたバイクがコースに落ちていたバンクセンサーに乗り上げてしまい、そのバンクセンサーが、そのまま私の方に飛んできてしまったのです。
私は飛んできたバンクセンサーを避けることができず、そのまま直撃。なんとか転倒は免れましたが、身体へのダメージが大きく、走行を中断し、そのまま病院へ向かいました。
病院での精密検査の結果は身体に異常はなく、次の日の予選への出走許可がおりました。しかし、FP2の走行を失ったことは大きな損失で、予定より1歩遅れてのコース攻略となってしまいます。
そのため1回目の予選はFP2でやる予定だったセットアップやマシンのテストをおこない、2回目の予選でしっかりとタイムを出していくプランに変更することを決断します。
アクシデントを経てのレースでパフォーマンスの向上を実感
予選では前日の走行より1.5秒タイムを縮めることができましたが、結果は16番手。
レース1ではとにかく焦らず、ひとつずつ順位を上げていくことを目標に、レースを進めていきました。最終的には9番手まで順位を上げることができ、僅差で9位チェッカー。レース2はレース1の順位によってグリットが変更され、10番手グリットからのスタートとなりました。
レース2では、スタートで出遅れたものの自分の予選タイムを0.6秒上回るペースで走ることができ、アベレージもレース1に比べて大きく向上。6番手集団のなかで走ることができましたが、終盤にかけてタイヤを使い切ってしまい、最終的には9位でゴールとなりました。
色々と難しいウィークでしたが、レース2ではレース中の最速ラップから1秒落ちのところまでタイムを詰めることができ、アベレージラップも6番手争いができるほどまでマシンを仕上げることが短時間でできたことは、大きな収穫だったと思います。
本来ならば今回でIDMへの代役参戦は終わる予定でしたが、チームの要望により引き続き次戦も参戦することとなりました。参戦するごとに、しっかりとパフォーマンスを向上できているので、IDMの方もまずはトップ6、そして表彰台と目標に向けて、努力していきたいと思います。
引き続き応援、宜しくお願いします。