アカデミー賞“快挙3部門”ノミネートの衝撃的傑作ついに公開!『FLEE フリー』
ドキュメンタリーでありながら、なぜアニメーションで描かねばいけなかったのか? アフガニスタンからデンマークへ難民として逃れてきた青年の告白を綴る『FLEE フリー』が、2022年6月10日(金)より全国公開中です。
各国映画祭で高い反響を得た傑作
本年度アカデミー賞で史上初となる国際長編映画賞/長編ドキュメンタリー賞/長編アニメーション賞の3部門同時ノミネートという快挙を成し遂げた、デンマークほか合作によるドキュメンタリー映画が『FLEE フリー』です。

アミンは幼い頃、父が連行されたまま戻らず、残った家族とともに命がけで祖国を脱出します。やがて家族とも離れ離れになり、数年後たった一人でデンマークへと亡命した彼は、30代半ばとなり研究者として成功を収め、恋人の男性と結婚を果たそうとしていました。しかし、彼には恋人にも話していない、20年以上も抱え続けていた秘密があり……。
かつてアフガニスタンからデンマークへ難民として逃れてきた青年アミンが、誰にも明かしたことのなかった自身の過去を、親友である映画監督に語り始める……という体裁で綴られる本作。ドキュメンタリーでありながらアニメーションという手法をとった理由を知れば、私たちには想像が及ばない壮絶さに文字通り言葉を失うでしょう。

映画は、監督の「君にとっての“故郷”とは?」という問いに、アミンが言葉を絞り出すように答える音声にのせて、逃げ惑う人々の姿を象徴的なアニメーションで捉えた印象的な場面で幕を開けます。続いて映し出されるのは、彼が“難民になる前”の一番古い記憶である幼い頃の姿。いまや世界中で大きなニュースになっている難民やアフガニスタンを巡る恐ろしい現実、祖国から逃れて生き延びるために奮闘する人々の過酷な日々、そして、ゲイであるひとりの青年が自分の未来を救うために過去のトラウマと向き合う物語を静かに、しかしサスペンスフルに追っていきます。
サンダンス映画祭でワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門の最高賞であるグランプリを、アヌシー国際アニメーション映画祭でも最高賞となるクリスタル賞ほか3部門を獲得した本作は、ドキュメンタリー/アニメーションという表現の垣根を越えてジャンル横断的に高い評価を受け、各国の映画祭を席巻したのです。
そんな本作の制作には、衝撃的な内容に感銘を受けたという俳優のリズ・アーメッドやニコライ・コスター=ワルドーが名を連ねているのですが、『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズ(2011〜2019年)で知られるニコライは、雑誌やウェブサイトの取材で度々バイクと“共演”しています。フランス版GQ誌に登場した際にはマチレスのG9に跨っていましたが、歴史劇である『ゲースロ』で見せたタフなイメージと、無骨なイギリス産バイクが絶妙にマッチしていました。

ひとりの青年が語る“難民”としての過酷な経験と未来への覚悟を、アニメーションで綴る『FLEE フリー』は、2022年6月10日(金)より新宿バルト9、グランドシネマサンシャイン池袋ほかで全国公開中です。










