国内最大級のカスタムの祭典「JOINTS 2026」開催! 名古屋の地に刻まれたアメリカン・カスタムカルチャーの現在

2026年4月12日、春の柔らかな日差しが降り注ぐ絶好の行楽日和の中、愛知県名古屋市の「ポートメッセなごや」にて、国内屈指のカスタムバイクショー「JOINTS CUSTOM SHOW 2026(以下、ジョインツ)」が開催されました。2007年からスタートし、回を重ねるごとに成長を遂げてきた同イベントの今年の様子をここでレポートいたします。

かつてのパシフィコ横浜を彷彿とさせる「立体駐車場」の熱気

 去る2026年、4月12日に愛知県名古屋市にある「ポートメッセなごや」にて今年も恒例の「ジョインツ・カスタムショー」が開催されました。

 2007年の初開催から数えて、コロナ禍による中断を挟みつつ、今年で19回目を迎えた同イベント。会場となった3号館には、開門前から多くのカスタムファンが詰めかけ、最終的な来場者数は1万1000人を数える大盛況となりました。

 長年、中京圏のカスタムシーンを牽引してきたジョインツですが、今年はこれまで以上に「文化の伝道」という側面が強く感じられる内容となりました。

 今年のジョインツを象徴する光景は、館内に入る前から始まっていました。現在、ポートメッセなごやの1号館が改修工事中であることに伴い、普段は四輪専用として使用されている立体駐車場がバイク用駐輪場として特別に開放。

 この立体駐車場の屋上階では、ヤマハSRのオーナーが集う「SR Panic」や、ハーレーダビッドソンの「スポーツスターミーティング」が併催されました。全国から集まったオーナーたちが自慢の愛車を前に交流を深める姿は、まさにカスタム文化の裾野の広さを明確に指し示すものといえるでしょう。

 ちなみに公式発表によると、この日の来場バイクは3500台を突破。コンクリートに囲まれた室内の駐車場に無数のカスタムマシンが密度高く並ぶ様子は、横浜のパシフィコ横浜で開催されている「YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW」のかつての地下駐車場(現在はバイクでの来場は禁止)を彷彿とさせるものとなっており、パーキングロットは独特の熱気と緊密な空気感に包まれていたのが印象に残ったのですが、このように駐車場そのものも一つの巨大な展示会場のような熱を帯びていたのが、今年のジョインツの大きな特徴です。

名古屋で開催し、中京圏のカスタムシーンを牽引してきたイベント「ジョインツ」
名古屋で開催し、中京圏のカスタムシーンを牽引してきたイベント「ジョインツ」

深化する「アメリカン・カスタムカルチャー」を伝え続ける姿勢

 さらに言えばショーの内容も、ここ数年でさらなる変容と深化を遂げています。2024年から本格的に導入された地元愛知県を中心とする四輪ホットロッド・ショップのエントリーが本格的にスタートしたことも記憶に新しいのですが、この措置により二輪と四輪が共鳴する「アメリカン・カスタムカルチャーの祭典」としての側面がより鮮明になったことは、紛れもない事実です。

ショーオープニングの9時前から、ご覧のとおり今年も長蛇の列となったジョインツ。当日チケット売り場の列は午後まで続いたのですが、このイベントの人気の程が伝わります
ショーオープニングの9時前から、ご覧のとおり今年も長蛇の列となったジョインツ。当日チケット売り場の列は午後まで続いたのですが、このイベントの人気の程が伝わります

 これは、日本最大にして世界からも注目を集める「YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW」に近い構成であり、名古屋の地においても、ジャンルの垣根を超えた広義のカスタム文化を伝道する場としてのアイデンティティが強まったといえます。

 その中でも特に多くの観客の目を釘付けにしたのが、地元・愛知県のショップ「ボーダーズ(BORDERS)」による「ライブ・チョップトップ」のデモンストレーションです。ホットロッドの世界で見られる、車のルーフピラーを切り詰め、全高を低く抑えることでスタイルをよりスタイリッシュに変貌させるこの手法は、カスタムワークの王道にして最もエキサイティングな工程の一つです。

 鉄板を切り、形を変えていくカスタムの本質的な凄みを目の前で披露する試みは、来場者にモノづくりの醍醐味をダイレクトに伝える素晴らしいプログラムといえるでしょう。

世界のトップクリエイターが集結した国際性

 さらに今年のジョインツを語る上で欠かせないのが、海外ゲストの多さです。主催側が任意に選出したゲストとして、アーティストのハープーン(Harpoon)をはじめ、PANGEASPEED、Kraus Motor Co、Killer Customといった、アメリカを中心にカスタムシーンの最前線を走るクリエイターたちが来場を果たしました。

 彼らが名古屋に集結した事実は、ジョインツというイベントが持つ国際的なプレゼンスを象徴しています。単に車両を展示するだけでなく、海外アーティストが現場に立ち、日本のファンと交流する。こうした本場のアメリカン・カスタムカルチャーを肌で感じさせる演出が、会場全体の空気感をより一層高めていたのは間違いありません。

チョッパーを中心に新旧スタイルとベースを問わず、様々なカスタムが会場を彩るジョインツ。眼福なマシンたちが多くのファンを楽しませています
チョッパーを中心に新旧スタイルとベースを問わず、様々なカスタムが会場を彩るジョインツ。眼福なマシンたちが多くのファンを楽しませています

20周年の節目へ、そして来年の「ショベルヘッド・WAR」の開催へ

 19回目の開催を成功裏に終えたジョインツですが、すでに来年に向けての大きな動きが始まっています。そう、2007年にスタートしたこのショーも来年はいよいよ記念すべき20回目のアニバーサリーイヤーを迎えるのです。

 主催者の高橋充氏によれば、20周年の目玉企画として、ロングフォークチョッパーやハーレーダビッドソンのショベルヘッドを対象とした賞金制コンペティション、通称「ショベルヘッド・WAR(仮題)」の開催が予定されているとのことです。

 ビルダーたちが己のプライドと技術を賭けて競い合う賞金制のコンペティションは、きっとシーンに新たな緊張感と活気をもたらすことでしょう。特に「ショベルヘッド」という、日本のカスタムシーンにおいて根強い人気を誇るエンジンを対象としている点に、主催側の強い意志が感じられます。

 名古屋の地で育まれ、今や世界からも熱い視線が注がれるまでに成長したジョインツ。アメリカンカルチャーへの深いリスペクトをベースに進化し続けるこのショーが、20周年という大きな節目でどのような景色を見せてくれるのか。早くも来年に期待です。

【画像】極上のカスタムバイクが集結!! 「ジョインツ」でアワードを獲得したバイクを画像で見る(30枚以上)

画像ギャラリー

編集部からのおすすめ

CB750Fにまたがって「バリバリ伝説」の世界をVR体験できる! バイク王がバイカーズパラダイス南箱根の7周年イベントに出展【PR】

CB750Fにまたがって「バリバリ伝説」の世界をVR体験できる! バイク王がバイカーズパラダイス南箱根の7周年イベントに出展【PR】

最新記事